
失点をいい薬にする
それぞれ順位を争う相手は今節勝利。25節最大のビッグマッチは互いに負けられない状況で迎えることとなった。
序盤戦から強度十分だったこの試合。早々にハーランドが決定機を迎えるなど立ち上がりにはシティがいきなりチャンスを迎える展開となった。
シティの保持の方向性はここ数試合と同じ。左WGのマルムシュがインサイドに絞り、大外をアイト=ヌーリが使うというバランスで左サイドを組んでいく。リバプールの4-4-2はワンサイドに追い込むような形でプレスに出ていくのだが、シティはポゼッションで対応。プレスを外し、縦方向に抜け出してマルムシュのスピードを生かす展開を作っていく。
逆にリバプールは前進に苦戦。長いボールを差し込みながら前に進みたいところであるが、シティのDFが基本的には先回りしており、なかなか前に起点を作るためのきっかけを掴めない。
試合はシティがやや優位に進めるが、時間の経過とともにその勢いは薄まったように見えた。ナローで奥行きのある攻撃は幅を使う方向性に欠けており、ピーキーなプレーが多め。敵陣までうまく繋ぎきれないケースが目立つように。
一方のリバプールも同じように長いレンジのパスを差していくが、パスを差した後の前進の精度が欠けている。シティの勢いを削ぐことには成功したが、自らの勢いを出すところまでは辿り着けなかった印象だ。
後半、勢いをつけたのはリバプール。左サイドで抜け出したガクポを皮切りに高いラインを敷く、シティに対してガンガン背後をとっていく。時には横断を挟むことで緩急をつけることができるのが後半のリバプールの良かったポイント。エキティケの推進力とサイドに開いたサラーのチャンスメイクを仕掛けたところからシティを脅かす。
シティは後半になると垂れがちという直近の傾向を踏襲。リバプールにシティ陣内でのプレータイム増加を許してしまうと、グエイはサラーにあわやというプレーで警告。PKも退場もギリギリで避けるファウルを犯すことでなんとか失点を食い止める。
このピンチを切り抜けたシティだったが、リバプールはセットプレーで先制。アーセナル戦を彷彿とさせるショボスライのロングレンジのFKが決まり、リバプールが先行する。
後半はいいところがなかったリバプールだが、失点以降はポゼッションが増加。投入以降、なかなか存在感を出すことができなかったチェルキが右サイドから相手に当てながら上げたクロスをハーランドが折り返してベルナルドがゴール。試合を振り出しに戻す。
すると、後半追加タイムにヌネスの抜け出しからアリソンがPKを献上。これをハーランドが仕留めてシティは逆転に成功する。最後は攻め上がったアリソンの隙をついての追加点と思いきや、ショボスライの退場で処理されるという珍しい幕切れ。いずれにしても鬼門を制したシティが、アーセナルを追走する大きな勝利を手にした。
ひとこと
焦らずきっちり必要なこととやったシティ。失点をいい薬にして今後に弾みがついてもおかしくないいい勝利を手にした。
試合結果
2025.2.8
プレミアリーグ 第25節
リバプール 1-2 マンチェスター・シティ
アンフィールド
【得点者】
LIV:74′ ショボスライ
Man City:84′ ベルナルド, 90+3′(PK) ハーランド
主審:クレイグ・ポーソン
