Fixture
明治安田 J1百年構想リーグ 第4節
2026.3.1
川崎フロンターレ(6位/1勝1分1敗/勝ち点5/得点6/失点5)
×
水戸ホーリーホック(7位/0勝2分1敗/勝ち点3/得点4/失点6)
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
戦績
近年の対戦成績

直近10回の対戦で川崎の7勝、水戸の1勝、引き分けが2つ。
川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の4勝、水戸の1勝、引き分けが3つ。
Head-to-head
- 川崎は水戸相手に公式戦18試合で15勝(D2,L1)。20試合以上対戦した相手としては横浜FC(86.2%)に次いで勝率が高い(83.3%)。
- 最後の対戦は2023年7月の天皇杯。リーグ戦に絞れば2004年9月のJ2時代以来の対戦となり、どちらも川崎が2-1で勝利している。
- 水戸の唯一の勝利は2003年8月。金子剛のゴールで等々力で1-2で勝利。
- 川崎はホームでの直近2試合の水戸戦とのリーグ戦で連勝中。いずれも、5得点を決めている。
スカッド情報
- 大島僚太(右ヒラメ筋肉離れ)
- 佐々木旭(?)
- 丸山祐市(右膝内側半月板損傷)
- 長璃喜(恥骨結合炎)
- 根本凌(?)
- 鳥海芳樹(出場停止)
- 上山海翔(左足指関節脱臼)
- 早川ウワブライト(左膝オスグッドシュラッター病残存障害)
予想スタメン

Match facts
- 敗れれば2025年11月以来のリーグ戦連敗。
- 前回も1試合目の敗戦は等々力での1-2だった。
- 今季ここまでの3試合で73本の被シュートを受けており、少なくともほかのチームより20本多い。
- ただし、枠内シュートに限れば被シュートは15本。G大阪はこれより5本多い。
- リーグのホームゲームにおける直近3試合の勝利はいずれも5得点を取っている(2025年の町田戦、2025年10月の清水戦、2026年2月の柏戦)
- 長谷部監督は2020年に福岡の監督として水戸と対戦。1勝1敗の成績でどちらもアウェイチームが勝利している。
- スベンド・ブローダーセンは水戸相手の4試合の公式戦で無敗(W3,D1)。直近2試合はクリーンシート。
- 勝てばクラブ史上初のJ1での勝利となる。
- リーグ戦は直近6試合で1勝(PKでの勝利を除く)だけ。
- しかし、ホームゲームに限れば3試合で1勝1分1敗(PK戦は引き分け扱い)と五分の成績。
- ホームで敗れている直近2試合は関東のチーム相手(大宮、千葉)
- 直近2試合ではどちらの試合も得点してから10分以内に失点している。
- 鳥海芳樹は2試合連続得点中だが、この試合では出場停止。
予習
第1節 東京V戦

第2節 町田戦

第3節 千葉戦

展望
自分たちの型がどこまで通用するか?
多摩川クラシコでは屈辱的な敗戦を喫することになった川崎。連敗は避けたい中で迎えるのはJ1初昇格となった水戸だ。
ややごたごたした印象のオフを経て、樹森監督との新しい旅路を始めることとなった水戸。フォーメーションは基本的には4-4-2がベースとなる。
保持においては3バックに可変。片側のSBがビルドアップ隊に入ることで3枚となって最終ラインを形成する。飯田、大森のどちらのSBが最終ラインに入る形もあったので、おそらくは2列目の組み合わせ次第で変えているのだろう。
CHは縦関係気味。ギャップを作りながら縦パスを入れて進んでいく。広島からレンタル中の仙波は特にフリーにすると面倒な相手。ドリブルから相手をはがすこともできるし、トランジッションから相手のDFラインの裏にタッチダウンパスを決めることもできる。町田戦では自らがボックス内に飛び込んでのシュートも決めている。
この仙波のように水戸はドリブルを緩急つけながら使える選手が多い。強引に突破するようなドリブルというよりは対面の相手の逆を取ったり、少し隙を作ってパスを入れるコースを作り出したりするのがうまい印象である。
前線のメンバーはかなりオフザボールでは大きく動きながらチャンスを作る。オフザボールのつながりから連鎖的にスペースを使うようなパスワークというのはなかなかまだ難しいように見えるが、ボックス内での飛び込みにも積極的で相手のDFの足が止まればフリーになることができる。
ただ、押し込みきってしまうとさすがに武器不足は否めないところ。特にボックス内で強度を見せる鳥海がいない今節はその点がシビア。ミドルゾーンからスピードアップ、もしくは左右に広げるアクションからゴールまで止まることなく得点のチャンスまで持っていくのが理想となるだろう。
非保持においては4-4-2の横にコンパクトなゾーンが基本。ボールに合わせてサイドにスライドしながらコンパクトさをキープする形はそれなりに高い完成度を見せている。
前線にプレスに行くことも少なくなく、強引にボールを奪いに行く姿勢も。町田戦のように主導権を引き込むケースもあれば、千葉戦のように間延びしたところからライン間にパスを差し込まれてしまうケースもある。どちらに転がることもあるという印象だ。
引いて受けすぎるとセットプレーが怖いのは間違いないところ。町田戦では2つの失点をいずれもセットプレーから喫してしまい、押し下げられることのリスクが顕在化した格好。陣地回復が手軽ではないことからも引いて受ける守備に専念するのは望むところではないだろう。
目指すはJ1での初勝利。過去の戦績では川崎相手に分がよくないが、スタイルを発揮して歴史に名を刻む3ポイントを等々力では狙ってくるはずだ。
深さを作るか、守れているはずのところを破るか
ここまでの試合を見る限り、水戸が最も弱い展開は試合自体の強度が引きあがってしまい、自分たちのペースをつかめないケース。開幕戦の東京V戦はまさにそんな感じで、ショートパスでつなぐためのやり直しがそのまま彼らのプレスの圧力を引き込んでしまったように見えた。
ただ、町田のようにマンツーで出ていったとしてもひっくり返されるパターンもある。生半可なプレスでCHが浮いてしまうと、そこから一気にペースを作られてしまう可能性もある。
このパターンを川崎が踏襲するのであれば、FW-MF間をコンパクトにしつつ、水戸のCHをフリーにしないことができるかどうか。CHの受け渡しは2トップがかなり苦戦。エリソンがここまでは特に苦労している印象で、自らのラインを超えられた後のプレスバックをサボりがち。相手選手はサイドにボールを付ければ簡単に横からパスを入れることができてしまう。
この状況はまずは避けたいところ。ここからドリブルが始まると一気に後手に。裏への鋭い抜け出しがある鳥海の出場停止は大きいが、仙波をフリーにする状況はあまり歓迎されるものではない。
まずは自分たちがコンパクトに陣形をキープできるかどうか。FW-MF間をコンパクトにキープして相手のキーマンを自由にしないこと。そして、CH脇に差し込まれたところからの反転の許さず、危険なエリアに対して誰がどのようにアプローチをするかが整理できたところを見せたい。
自陣でのブロック守備であればサイドと中央のつながりは大事にしたい。FC東京戦の2失点目のようにサイドがちぎられてしまったら中央がカバーに行くことができないという現象を解消したいところ。水戸はサイドアタッカーがインサイドに入り込む形から町田戦で得点に結びつけた場面もあり、ボックス内に飛び込む選手を中央でカバーできる連動性が修正できたかはこの試合での注目点となる。
保持においては千葉のように相手を引き込みながら相手の陣形を縦に間延びさせられれば理想的。GKを絡めれば比較的楽にコンパクトな水戸の陣形を間延びさせられるケースもある。ブローダーセンが起用されながらどこまでここにトライするかは疑問だが、千葉の自陣側に誘引する形がここまで最も水戸をうまくばらしたケースであるのは確かである。
それができないのであれば守れているはずのところを守れなくするというJ1的な解決方法が最短ルートになるだろう。前線のアタッカーの個人能力を軸に1on1から切り拓き、そこからスムーズにゴールに向かっていく形を作り出していくのが一番早いのかもしれない。
守備面での機会減少を掲げた押し込むアクションもできるならばアリ。セットプレーでの得点の機会が増えることを踏まえればスペースレスの状態が必ずしも停滞を招くとは思わない。
ただ、こちらはむしろ隙あらば列を上げる守備を見せる水戸をどのようにねじ伏せるかが課題になる。それでも、今季掲げているものを考えればこのルートからの解決手段も見たいところ。個人でもチームでも相手を上回ってJ1の壁を見せつけたいところだ。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
