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「Catch up Premier League」~2022.9.4 プレミアリーグ 第6節 マンチェスター・ユナイテッド×アーセナル ハイライト

■首位ストップで上位争いに本格参戦

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 5位と1位。連敗スタートから連勝に転じて上昇気流に乗るユナイテッドとここまで唯一の全勝で首位を走るアーセナルの一戦。注目度が高いオールド・トラフォードでのゲームが6節のトリを飾る。

 まず立ち上がりに見せたのはユナイテッド。両サイドからWGを軸としてコンビネーションでアーセナルを押し込んで苦しめる。特に存在感を見せたのは右WGのアントニー。2人を引き付けつつ、球離れを悪くしすぎないという絶妙なバランスでアーセナルの左サイドを基準に起点を作っていく。

 押し込まれながらもなんとかユナイテッドの攻撃を跳ね返したアーセナルは保持から反撃。絞るジンチェンコ、もしくはラムズデール→ホワイトへのロブパスでユナイテッドのプレスを無効化する。

 その中で違いを見せたのはジェズス。マルティネスとヴァランを背負いながら長いボールを前線で収めながらPAまでボールを強引に押し上げていく。

    ジェズスだけでなく、アーセナルの前線はこの日とても調子がよさそうだった。右のサカはマラシアを手玉に取りながら右の大外からカットインすることが出来ていたし、マルティネッリも体を張りながら前線の起点になる。抜け出しからのカウンターがゴールとして認められなかったことには、胸をなでおろしたユナイテッドファンも多いはずだ。

 ジェズスらが躍動できたのはユナイテッドのプレスにおいてDF-MF間が空きやすく、全体の陣形をコンパクトに保てなかった影響が多い。ただし、この課題にはアーセナルも同じ形でぶつかることになる。

    アーセナルは立ち上がりこそ、エリクセンをウーデゴールが見る形でのミドルプレスを行っていたが、途中からウーデゴールは2枚のCBにプレスに行くようになった。マルティネスにボールをにぎらせてはいけない!という判断に至ったのかもしれない。

 だが、これによりアーセナルの中盤は縦に間延び。エリクセンを捕まえるための受け渡しのタイミングが合わず、アーセナルは後方のブルーノも含めて中央にスペースを与える形になってしまった。

 ユナイテッドの先制点はまさにこの中盤のスペースから。エリクセン→ブルーノへのホットラインが空いてしまったことできれいにアントニーまでつながってしまった。アーセナルも同じように先制してもおかしくないほどのチャンスを作っていたが、ブルーノとエリクセンを空けるという相手の守備の弱みにつけこむのに成功したのはユナイテッドの方。ゴールを決めたアントニーは嬉しいデビュー戦ゴールである。

 後半、ビハインドのアーセナルはボールを保持で幅をとりつつ、即時奪回を含めてユナイテッドを自陣に釘付けにするハーフコートゲームに。この勢いのまま何とか追いつくことが出来たアーセナル。サカのゴールで試合を振り出しに戻す。

 押し込まれてしまうし、押し込み返すのは無理と悟ったテン・ハーグはラッシュフォードとサンチョへの裏狙いに切り替え。さらにはブルーノとエリクセンのポジション自由度を高めながらホルダーをフリーにする方策に出る。

 後半の2得点はこの賭けがあたった格好だろう。ロングボールを収めるのは無理でも、かけっこでは十分やれるラッシュフォードとフリーになればピッチのどこにいてもパスを出せるブルーノの組み合わせでアーセナルのハイラインを破壊する。

 アーセナルは前線のガス欠によりトーンダウン。ファビオ・ヴィエイラの投入や試合に入れなかったマグワイアのせいでややユナイテッドが危ない場面もあったが、落ち着いて2点差のリードを守り切る。

 オールド・トラフォードで首位撃破に成功したユナイテッド。連勝を伸ばしていよいよ上位争いに本格参戦だ。

試合結果
2022.9.4
プレミアリーグ 第6節
マンチェスター・ユナイテッド 3-1 アーセナル
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:35′ アントニー, 66′ 75′ ラッシュフォード
ARS:60′ サカ
主審:ポール・ティアニー

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