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「彩りを死に物狂いで守る」~2026.3.17 UEFAチャンピオンズリーグ Round 16 2nd leg アーセナル×レバークーゼン プレビュー

目次

Fixture

UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 2nd leg
2026.3.17
アーセナル
×
レバークーゼン
@エミレーツ・スタジアム

戦績

過去の対戦成績

 過去の対戦でアーセナルの1勝、引き分けが2つ。

Match facts from BBC sport

Match facts
  • アーセナルは3試合のCLでのレバークーゼン戦で無敗(W1,D2)。1勝は2002年2月にホームにレバークーゼンを迎えた試合での4-1。
  • 欧州コンペで1st legのアウェイで敗戦を回避した場合、アーセナルは20回のうち17回突破に成功している。直近の敗退はミケル・アルテタ政権における22-23のEL Round16のスポルティング戦。アウェイで2-2、ホームで1-1でPKで敗退した。
  • レバークーゼンは11試合のイングランド開催のCLで8敗。しかしながら、2つの勝利は直近3試合の遠征のもの。そのうちの1つは今季のものでマンチェスター・シティの本拠地で勝利している。
  • アーセナルはアルテタ下でのCLのホームゲーム16試合で13勝(D2,L1)。唯一の敗戦は昨季の準決勝におけるパリ戦での0-1。パリはその16試合において唯一アーセナルをクリーンシートで押さえ込んだ相手。
  • レバークーゼンは3回目のCLでのQF到達を狙う。1回目は準優勝に終わった01-02でレアル・マドリーに決勝で敗れている。
  • 直近4試合のCLでレバークーゼンが喫した唯一の失点は1st legのカイ・ハヴァーツのPK。過去に5試合連続でPK以外の失点をCLで喫さなかったことはない。
  • レバークーゼンが1st legで決めたCKは今季のCLにおいてアーセナルが直面した23個目のCKであり、初めて失点に繋がったもの。この23回のCKのうち、相手が二次攻撃以外でシュートまで持っていくことができたのは3回だけ。
  • デクラン・ライスは1st legでのパス成功率が96%(73/76)。アーセナルのMFとしてこれだけ高い成功率をCLのノックアウトラウンドで記録したのは2010年3月のポルト戦におけるアブ・ディアビ(98%)以来。ライスはDFラインブレイクパスを2本記録しており、他のアーセナルの選手全てを合計(スビメンディとギョケレシュが1つずつ)と同じ数となっている。
  • 今季のCLにおいてアレハンドロ・グリマルド(26)よりも数多くのチャンスクリエイトを記録したのはアルダ・ギュレル(29)だけ。昨季のフロリアン・ヴィルツの25回を更新し、すでに2003年以降のレバークーゼンの選手としての単一シーズンにおけるCLレコードを記録している。
  • ユリエン・ティンバーは今季ここまでドリブルで突破されることなく多くのタックル(15)を試みた選手。ピエロ・インカピエは20回以上の選手の中で最も高いデュエル勝率(77.3%)を誇っており、22回中17回のデュエルで勝利している。

スカッド情報

Arsenal
  • ユリエン・ティンバー(打撲)
  • レアンドロ・トロサール(脚)
  • マルティン・ウーデゴール(膝)
  • ミケル・メリーノ(脚)
Leverkusen
  • アルトゥール
  • ロイク・バデ
  • エリッセ・ベン・セギル
  • マーク・フレッケン
  • ルーカス・バスケス

予習

CL Round16 1st leg アーセナル戦

第26節 バイエルン戦

予想スタメン

展望

サカのプレー基準を引き上げる

 週末はタフなエバートン戦になんとか勝利を果たしたアーセナル。対するレバークーゼンはバイエルンとの死闘の末のドロー。最終的には9人となったバイエルン相手に勝ち越しゴールを仕留めることができなかった。互いにハードな週末を過ごしたと言えるだろう。

 バイエルン戦のレバークーゼンは非常に慎重な戦い方をしていたのが印象的だった。バイエルンが相手というのもあると思うが、無理にハイプレスに出ていかず、5-4-1のブロックを組みながら陣形をコンパクトにすることを優先していた。

 7日間で3試合というハードなスケジュールや怪我人が多いスカッド事情、そしてエミレーツという舞台を考えると、マンツーマンベースの積極的な守備を抑制し、バイエルン戦の再現のようなミドルブロックをベースにスペースを与えない形から考えていく可能性がある。

 アーセナルからすれば、陣形こそ違えどエバートン戦の再現になる可能性がある。ナローなスペースの攻略においては基本的にはサイドアタックが軸となってくる。やはりサカの状態はキーになるだろう。エバートン戦でもわかった通り、サカは抜群の状態でなくても2枚のマークであればボールを逃したり、ファウルをもぎ取ったりすることができる。サカの基準が1st legから引き上がることは要素として欲しいところである。

 3人目としてスライドしてくるパラシオスの存在も厄介。スライドに来たパラシオスが空けたスペースをむしろ利用していきたいところである。

 ファウルやCKを奪うことができれば影響は大きい。セットプレーでの守備はエバートンよりもレバークーゼンの方が不安定な面がある。1st legでの苦戦の要因の一つは、序盤以降58分までまともなセットプレーの機会がなかったことが挙げられる。サカのファウル奪取能力で少しでもセットプレーの頻度を上げたい。

 レバークーゼンが引いて受けるという前提で言えば、最近後方支援役を積極的に買って出ているサリバの働きも気になるところ。個人的には続けていけばそのうち上手くなるのではないか?という勝手な願望を持っている。いずれにしても1st legにおけるサカの不調の要因の一つは、ボールを預ける前にすでに守備者がサカの近くに忍び寄れるぐらいパスが誘導されていたこと。サカがボールを受ける状況をより良くするために、右サイドは枚数をかけながらインサイドを活用するなどの工夫を見せていきたい。

 サイド攻撃の方向性としてもう一つ提示しておきたいのはファーサイドへのクロス。左右両方のWBはどちらも空中戦の迎撃が怪しく、クロス対応で相手の前に入られることが多い。特に左のグリマルドはその傾向が強い。フライブルク戦での失点に加え、アーセナル戦の1st legでもティンバーに入られて危うい場面を作られた。多少ロブ性でもCBを避けるようなボールを入れてファーサイドで勝負を仕掛けていく方針でも面白いだろう。

 エバートン戦の課題である縦への揺さぶりはもっと活用したい。ペナルティエリア付近からファーへのクロスで背後を取ったり、ポケットへの侵入や縦突破からサイドの奥を抉ったり。手前から奥、奥から手前の両方を活用しながらレバークーゼンの守備を揺さぶっていきたい。

センターラインの主導権争いを制するのは?

 アーセナルは押し込むフェーズを続けて長い時間ジリジリと殴り続けることができれば理想。逆に言えばこの戦い方を1st legではできなかった。要因の一つはCFのコファネへのロングボールである。ガブリエウ相手に反転から背後を一気に取るというところまでは行かなかったが、一旦キープをすることでアーセナルが即時奪回から波状攻撃を仕掛けることを防いでいた。

 よく今年のアーセナルについて「勝てそうにない時と負けそうな時までの距離が遠い」という表現をするのだが、まさしくコファネとガブリエウのマッチアップはこの象徴。ガブリエウにとっては跳ね返すことが簡単ではない状況だったが、コファネにとってもちぎって前に進むところまで辿り着くのは難しかった。

 アーセナルからすればここをきっちりと跳ね返すことができれば敵陣での攻撃を継続することができる。攻め続けるテンポを維持することは、レバークーゼンのように受け続けることにそこまで慣れていないチームにとっては重要。シックが来るのか、コファネが来るのかはわからないが、レバークーゼンのCFとアーセナルのCBとのマッチアップは楽しみな要素となる。

 少しほぐれた状況であれば、レバークーゼンはセンターブロックにおけるライン間の管理が甘くなる。この点の攻略ではエゼに期待したいところ。プレータイムが長くなっていて疲労も濃い状況となっているが、エバートン戦ではインサイドから縦に進んだり、バイタルからゴールに向かうプレーを連発したりするなど持ち味を見せる場面もあった。

 もちろん懸念もある。1st legの後半は相手の保持のキーマンであるガルシアを抑えることができず、自由な配球を許してしまった。ガルシアをきっちりと抑えつつ、ライスに受け渡しながら前からプレスに行くことができたパターンであれば、アーセナルのプレスが刺さる可能性も高まる。ラインを上げて高い位置から奪うところにも再挑戦しつつ、ガルシアが浮いてしまうギャップを作ることは避けたい。

 怪我人の少なさも過密日程に対する耐性も、自分はアーセナルが上だと思っている。残っている4つのコンペティションの中でCLがなくなるのは寂しい。CLのないシーズンは彩りが消えた世界のようなもの。掛け持ちすれば他のコンペティションでは不利になる可能性もあるが、CLでの上位躍進は何物にも変えがたい。死に物狂いで彩りを守り、4月以降もCLの航海を続けたいところだ。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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