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「Catch up Premier League」~2022.8.27 プレミアリーグ 第4節 ブライトン×リーズ ハイライト

■見応え十分の好ゲームとなった上位対決

 好調同士のチームの一戦は前評判に違わずスリリングな好ゲームとなった。立ち上がり、落ち着かないボールの奪い合いが続く両チーム。特に激しいチェイシングをかけたのはリーズの方。

 ブライトンはこのプレスに対しては大きな展開で対抗。彼らにとって大きかったのは前線にウェルベックがいることである。懐が深く、スペースに走りながらでもロングボールが受けられるウェルベックが最前線にいることでブライトンは逃げ場を確保。いつもほど、ショートパスで丁寧につなげなくとも長いボールできっちり前進することができていた。

 リーズは高い位置からのプレッシングからスタートしたが、相対的な話で言えばブライトンのプレスはやや落ち着いたもの。よって、リーズの方がショートパスで繋ぐ余裕を見せることができていた。

 普段からブライトンのフォーメーションはわかりにくいものなのだが、この試合ではそのわかりにくさに一段と拍車がかかった印象。守備においては5-4-1っぽくも見えるし、攻撃においては3-4-3のような4-4-2のようなと言う感じで一言では説明しにくい。もうブライトンに関しては細かい並びを逐一追うよりも、誰がどんな感じの選手でどうやってタスクを分けているのかを把握する方がいいのかもしれない。

 後ろをしっかり組んだ守備に対峙するリーズはロカが相手のブロックから自由になりながらゲームメイクに奔走。即時奪回からの急戦的なカウンターと大きな展開とライン間への縦パスを使い分けながらブライトンのブロックに立ち向かう。

 だが優位だったのはブライトンの方だろう。リーズはプレスを諦めなかったが、なんせボールを捕まえることができない。ボールを回すスピード、フォローのポジションどりの早さ。どちらもリーズよりも一枚上であり、ペースは彼らのものと言っていいだろう。

 前半は右サイドのマーチが存在感を発揮していたが、後半になると今度は左サイドから勢いづいてくる。トロサールとエストゥピニャンのコンビにカイセドが絡んでくる攻撃は厄介。旋回しながらポジションをくまなく変えて、相手の狙いを絞らせない。

 先制ゴールもこの左サイドの連携からだ。深さをとったウェルベックからはじまった攻撃は、フォローに入ったカイセドから斜めに走り込むトロサールを経由し、最後はグロス。まさに今季のブライトンの詰め合わせと言えるような一撃で先制する。

 リーズは苦しい展開ではあるが、トップ下のアーロンソンが躍動。狭いスペースで縦パスを引き出すだけでなく、そのまま自らターンまで行い中央にパスの預けどころを作ることで反撃の狼煙を上げる。

 しかしながら、後方をやや厚く補強した交代と三笘のように少人数で攻撃を完結できるタレントの投入で、ブライトンは抵抗。運ばれるところまでは許してもゴールを破らせるところまでは許さない。

 上位対決となった両チームの一戦は見事な崩しで先制弾を奪ったブライトンが勝利。順位に違わぬクオリティの高い試合を制した。

試合結果
2022.8.27
プレミアリーグ 第4節
ブライトン 1-0 リーズ
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:66′ グロス
主審:マイケル・サリスバリー

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