■実質11分での決着
レビューはこちら。
シティと並び、開幕2連勝で迎えた第3節。アーセナルの今節の対戦相手は昇格組のボーンマスである。立ち上がりからアーセナルがきっちりと力の差を見せる展開になる。
アーセナルにとっては前節のレスター戦と同じ5-3-2の陣形を組んできたボーンマス。正直、前節のアーセナルはやや調子の良さにかまけて狭いスペースを強引に崩し切ってねじ伏せたところがあったが、今節は丁寧に相手を引き出す動きを実装。2トップ脇にきっちり立つことで、相手を引き出してみせた。
今季、高い位置まで顔を出してのプレーで存在感を見せているジャカだが、この試合ではSBの位置に入りながらジンチェンコをフォロー。ボーンマスのIHを引き出しながら、中盤を引っ張り出すアプローチを行う。引き出して使うという二段がセットになっている中で攻撃は前節以上にスムーズだった。
立ち上がり早々に左サイドから先制点をゲットするアーセナル。キレキレだったジェズスが反転で相手を剥がし、マルティネッリにラインを破るパスを出すと、これをウーデゴールが押し込んであっというまに先制する。
アーセナルはその6分後にさらに追加点をゲット。今度は右サイドのホワイトとサカのコンビネーションからウーデゴールを再びネットを揺らす。今季はあまり連携面では強力なところを見せられなかったアーセナルの右サイドだが、この試合ではサカとホワイトの関係性が良化。大外を回りながら相手のラインを押し下げたり、マイナスで待ち構えてワンタッチでクロスを上げるなど、相手を惑わす形で追加点をよんだ。
ボーンマスはペースを握るべくポゼッションからのロングボールを行いたいが、ビリングとムーアの2トップを的とした空中戦は不発。ここはアーセナルのバックラインがしっかり守り切ってみせた。
後半はボールを持たせながらカウンターの一刺しを狙っていくアーセナル。後半早々にサリバが左サイドから謎のスーパーミドルを叩き込んだので、セーフティな状態から更なる追加点を狙うことが可能になったのは大きかった。
終盤は攻め込む機会は増えたボーンマスだったが、同サイドからの攻撃に終始したのが痛かった。スライドに強いアーセナルのバックラインに潰され続けてしまった結果、ゴールに迫る形を作ることができない。
終わってみればアーセナルの完勝。実質11分で勝負を決めたアーセナルが試合をコントロールしつつ要所で怖さを見せる見事な試合運びを披露。リーグ唯一の3連勝を達成した。
試合結果
2022.8.20
プレミアリーグ 第3節
ボーンマス 0-3 アーセナル
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
ARS:5′ 11′ ウーデゴール, 54′ サリバ
主審:クレイグ・ポーソン