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「Catch up Premier League」~2022.8.15 プレミアリーグ 第2節 リバプール×クリスタル・パレス ハイライト

■想定外の失点で浮き足立った代償

 開幕節はフラム相手にまさかの引き分けスタートになってしまったリバプール。必勝を期すアンフィールド開幕戦はアーセナルに続きビック6との連戦スタートとなったクリスタル・パレスとの試合だ。

 パレスは開幕戦に比べれば撤退型の5-4-1でアンフィールドに見参。アーセナル戦よりもかなり後ろの重心を意識した並びとなった。当然リバプールにボールを持たせる方針になる。

 リバプールはボールを持ちながら崩すやり方を模索する。この試合はトップにヌニェスが入った分、前節よりもアバウトな長いボールが増えた印象。パレスの最終ラインとの駆け引きをしながら、体を張りながら抜け出す形は確かにこれまでのリバプールにはあまり見られなかった武器である。

 リバプールはチアゴがいなくとも右サイドへの対角のパスもうまく使えており、パレスの5-4-1攻略は順調に進んでいた。右サイドからの奥行きをとった横パスからPA内でのシュートで十分なチャンスを迎えることができている。CBのフィリップスも持ち上がりながら中央に隙を見てボールを刺すことができたし、ザハは時にファビーニョを自由にしてしまっていた。

 危ういシュートを喰らったことは計算外だっただろうが、パレスとしては押し下げられること自体は想定内。ロングカウンターからエゼとザハの2枚でチャンスメイクをする。

 そして、先に得点をもぎ取ったのはクリスタル・パレス。ロングカウンターからエゼがファビーニョを交わしてザハにラストパス。これを決め切って先制点を奪い取る。

 この先制点がリバプールをやや焦らせたように思う。序盤に見られたような5-4-1ブロックに対する慎重なアプローチは鳴りを潜め、強引で急ぎすぎてしまうプレーが増えていく。守備においても強引に捕まえにいくせいで自陣側に穴を開けるシーンがちらほら。ヘルプのないファビーニョが困っている様子が印象的だった。

 後半も同じ展開に。リバプールは2列目からの飛び出しを増やしながらパレスの最終ラインの裏を取るアプローチを増やして得点を狙う。ここから巻き返したいリバプールだったが、ヌニェスがアンデルセンの挑発にやり返してしまい一発退場。ここからリバプールは10人で相手を追いかけることになる。

 10人になりこれまで今季のリバプールが構築してきた形はほとんど見られなくなる。ヌニェスを使った強引な裏へのパスや、右サイドでの人数をかけたパスワークからのフリーマンを使ってのクロスは効果が半減する。

 そんな中で魅せたのはディアス。正直、システマティックなリバプールの中ではあまりハマっている感は受けないのだが、このようにスクランブルな事態における個人技は絶品。独力で同点ゴールを叩き出して見せる。

 10人になってなお3ポイントを狙うリバプールに、パレスも攻撃的な選手の投入で応戦。しかし、交代選手たちはエネルギッシュではあるが、前からのプレスの規律には欠けている印象。その分、終盤は間伸びした陣形での戦いになった。

 互いにチャンスを作りことができた終盤ではあったが、なかなか生かすことができず。どちらのチームが勝ち越すこともなく試合は終了。リバプールは開幕戦に続き勝ち点3を取り切ることができなかった。

試合結果
2022.8.15
プレミアリーグ 第2節
リバプール 1-1 クリスタル・パレス
アンフィールド
【得点者】
LIV:61′ ディアス
CRY:32′ ザハ
主審:ポール・ティアニー

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