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「Catch up Premier League」~2022.5.22 プレミアリーグ 第38節 マンチェスター・シティ×アストンビラ ハイライト

魔の5分間で全てをひっくり返す

 勝てば文句なしで優勝!という状況で迎えた最終節。エティハドで迎え撃つのは何の因縁かリバプールのレジェンドであるジェラードが率いるアストンビラである。

 当たり前ではあるが、優勝が懸かっているシティは立ち上がりから本気モード。高い位置からのハイプレスですべてのプレーを敵陣で完結させてやる!という勢いで序盤から攻勢に出る。

 軸になったのは左の大外に入ったカンセロ。アストンビラの5-3-2は大外のケアが甘くなりやすい構造。自在にあらゆる場所にボールを届けられるカンセロが司令塔となり、ブロックの外からピンポイントでビラの空けたスペースを狙い撃ちしていく。左サイドは低い位置も取るベルナルドもいたため、比較的縦関係の流動性は高めであった。

 ただし、ひとたびプレスを抜けられてしまえばピンチに陥ったのも確かである。特にラムジーの持ち運びは脅威。躍進のシーズンとなった今季、何度も見られた左サイドからの持ち上がりでシティにカウンターの脅威を突きつけていく。

 ほとんどの時間を支配していたシティだったが、先制点を決めたのはまさかのアストンビラ。右サイドで攻撃に果敢に参加したキャッシュが左サイドからのクロスに合わせて先制。ワンチャンスをモノにして前に出る。

 苦しい展開となったシティ。後半はフェルナンジーニョに代えて、ジンチェンコを入れることでさらなる攻撃の強化に打って出る。前半と同じく支配的な保持を繰り広げたシティ。

だが、ビラのカウンターの脅威が残っているのも事実である。頻度でいえば前半よりも徐々に増えてきた印象で、シティとしては彼らから身を守りながら攻略に挑まないといけない。

 そうした中で次にスコアを動かしたのはまたしてもビラ。ワトキンスの落としからコウチーニョが古巣を大きく後押しする追加点を奪う。

 しかしながら、ここまでやられて黙っているわけにはいかないのがシティである。この日、切り札になったのはギュンドアン。ベルナルドに比べてエリア内に入り込んでいける彼がIHに起用されたことでエリア内の厚みが増加。

 すると76分にようやく右サイドのクロスから追撃弾。これで1点差に迫る。すると、直後にはロドリが今度は左サイドからマイナスのパスを受けてミドルを打ち抜く。

 1点目で一気に火が付いたエティハドに後押しされるように得点を重ねていくシティ。最後の仕上げはカンセロ、デ・ブライネの二段の縦パスから再びギュンドアンがゲット。わずか5分で試合をひっくり返す。

 残りの時間は全力ボールキープ。総動員でポゼッションに舵を切り、ギュンドアンが得たゴールを守り続ける。リバプールが終了間際に勝ち越したことで緊張は最後まで解けなかったが、無事に試合はそのまま終了。

 魔の5分間ですべてを変えたシティがエティハドのサポーターの目の前で21-22シーズンの優勝を決めた。

試合結果
2022.5.22
プレミアリーグ 第38節
マンチェスター・シティ 3-2 アストンビラ
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:76′ 81′ ギュンドアン, 78′ ロドリ
AVL:37′ キャッシュ, 69′ コウチーニョ
主審:マイケル・オリバー

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