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「Catch up Premier League」~2022.5.7 プレミアリーグ 第36節 レスター×エバートン ハイライト

■ピックフォード劇場、再演

 プレミアらしいエンタメ性豊かな立ち上がりとなった。いきなり、先制パンチを食らわせたのはレスター。ゴールこそならなかったが早々に裏を狙う動きでエバートンのゴールを強襲する先制攻撃をお見舞いする。エバートンは5バックというチェルシー戦勝利の流れを引きずったフォーメーションではあるが、ラインの設定自体は低くないため、レスターには裏を取るチャンスがあった。

 しかし、攻撃を急所にきちんと入れたのはエバートンの方だった。右サイドのイウォビからふわりと上がったクロスをマイコレンコがスーパーボレー。前節の決定機逸の鬱憤を晴らす美しいゴールでエバートンが先手を奪う。

 このゴールをきれいに守ることができればエバートンは残留争いになんて巻き込まれることはない。レスターはすぐさま追いつく。きっかけはエバートンのミスに漬け込む形。難が出たのはDF間のコミュニケーション。CB陣がアバウトな裏へのボール処理を誤ってしまったせいで、レスターはダカが抜け出して独走。そのままピックフォードを破り同点に追いつく。

 基本的には形は違えどどちらも前線のスピードを生かす形でゴールを狙っていくのが両チームのスタンス。エバートンはバックラインにプレスをかけなかったため、レスターがボールを持つ時間が比較的長い試合となったが、ホルダーがフリーになるため、レスターは積極的に裏へのスペースを狙っていく。

定点攻撃では右のハーフスペースに入り込むティーレマンスからのスルーパスが効いていた。いずれにしてもキーは前線の抜け出しである。

 一方のエバートンはそのレスターの攻撃を止めてから反撃。こちらも2列目のアタッカーがスピードを生かす。右はゴードン、左のグレイは低調なチームの中では高い水準でコンディションを維持しており、こちらもスピード不足のレスターのバックラインを脅かすには十分。シュマイケルに冷や汗をかかせるシーンも見られた。

 均衡の中でセットプレーから勝ち越し点を奪ったのはエバートン。根性でホルゲイトが押し込み、前半のうちに一歩前に出る。

 そして後半はチェルシー戦でもお馴染みだったピックフォード劇場である。レスターが一方的に攻め込み、エバートンはひたすら耐え凌ぐという展開だったが、きわどいシュートは全てピックフォードが防ぐ。残留がかかった状況において神がかりにすぎではないだろうか。バーンズ、メンディとかなりきわどいミドルを放ったレスター。最後はヴァーディまで投入したがゴールを割ることは出来ず。

 キング・パワー・スタジアムでも再演を果たしたピックフォード劇場。このまましぶとく勝ちきる試合を重ね、残留を勝ち取ることができるだろうか。

試合結果
2022.5.8
プレミアリーグ 第36節
レスター 1-2 エバートン
キング・パワー・スタジアム
【得点者】
LEI:11′ ダカ
EVE:6′ マイコレンコ, 30′ ホルゲート
主審:クレイグ・ポーソン

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