■GS屈指のスーパーゴール
4連勝で一気にグループステージ突破と首位通過をコンボで決めたリバプール。この試合ではメンバーを落としてターンオーバー。一方のポルトは現在グループ2位ではあるものの、3位のアトレティコはリバプールとの2試合をすでに終えての勝ち点差1で後ろにピタリ。アンフィールドとはいえ、メンバーを落としたリバプール相手に勝ち点を持ち帰りたいところだが。
互いに無理にプレスに行かない序盤戦。どちらもプレッシングに特徴のあるチームではあるが、最終ラインには持たせる形。リバプールはポルトの3バック変形にほぼ対応していなかったし、ポルトも2トップが2CBとアンカーの3枚を見る無理のないスタンスだった。
プレスには来ていないが、互いに高いラインをある程度維持していたため、狙い目となったのは最終ラインの裏のスペース。リバプールでその牽引役となったのはサラー。そしてポルトでその役割を担ったのはルイス・ディアス。互いにロングボールから抜け出して、決定機を迎えるように。
特に、依存度が高かったのはポルトのルイス・ディアス。GKはリスタートでまずディアスが空いているかを確認。空いていればスローイングでボールを届けるという流れ。そうすれば強引にシュートチャンスくらいまでは持っていってくれていたのはポルトの方針は間違えていなかったように思う。
時間が経つと徐々に試合はリバプールが優位に。ポルトは最終ラインの要であるぺぺが負傷交代。なんとか踏ん張っていた最終ラインは苦境に立たされる。さらにはコスタのショートパスが立て続けに引っかかったせいでリバプールは決定的なチャンスをゲット。ポルトはこれによりショートパスでのビルドアップは諦めなくてはいけなくなってしまった。
後半になるとさらにリバプールは優位に。前半はやや3トップが中央に寄り過ぎてしまったため、定点攻撃で幅を取ることができなかったのだが、徐々に右のサラーが広がった位置をとることで、ポルトを押し込めるように。
そんな中で沈黙を打開したのはチアゴ。押し込んだ中での衝撃的な浮き上がるミドルはGSの中でも屈指のスーパーゴール。確かに前を開けたポルトが悪いのだけど、それにしても無理ゲーである。
2点目はモートンの長いボールからサラーの個人技でフィニッシュ。サラーが受け手だったからこそと言うのはあったが、モートンが得点に関与できたのはリバプールとしては大きいはず。同じくアレクサンダー=アーノルドの代役を務めたネコ・ウィリアムスも無事にこなしてみせており、リバプールとしては収穫十分な一戦となった。
ファビーニョの投入でさらに支配力を強めたリバプールがポルトを沈めて5連勝。ポルトは最終節でアトレティコと突破の可能性を賭けた一戦に臨むことになった。
試合結果
2021.11.24
UEFAチャンピオンズリーグ
Group B 第5節
リバプール 2-0 ポルト
アンフィールド
【得点者】
LIV:52′ チアゴ, 70’ サラー
主審:フェリックス・ツバイヤー