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「Catch up UEFA Champions League」~2021.10.19 UEFAチャンピオンズリーグ グループB 第3節 アトレティコ・マドリー×リバプール

■内容の割に踏んだり蹴ったり

 3バックというよりは5バック。まずは最終ラインのプロテクトが優先!という考え方だったアトレティコに対して、リバプールがボールを保持する展開だった。

 リバプールは5バックに対して武力で応戦。今季のリバプールの中でも好調なサラーから開始早々に打開する。5バックの手前を旋回しつつサラーが放ったミドルはミルナーに当たり、コースが変わってそのままゴールイン。早々にリバプールが先制する。

 さらに、リバプールはあっという間に追加点。ブロックの外からアレクサンダー=アーノルドが放り込んだクロスのクリアが甘くなったところをケイタが押し込んでさらに追撃する。

 ビハインドになったアトレティコはなるべく高い位置から奪い返したいところ。リバプールを縦パスに誘導しつつ、楔が出た先を狙い一気に潰すことでカウンターを発動する。これに気付いたリバプールは浮き球のパスをブロックの外に迂回させながらカウンターとなる縦パスを回避。さらには縦パスの受け手をMF-DFのライン間ではなく、行動範囲が広かった3センター周辺に設定すると大分縦パスも入るようになった。

 なかなかボールを奪い返せなかったアトレティコだったが、攻め手があったのは保持で光が見えたから。ファー⇒ファーで振り回すことができたアトレティコの1点目の場面を見れば、アトレティコの保持が上手く守備ブロックを広げることができたともいえるし、同点弾となった場面を見れば、リバプールの守備ブロックが拙いともいえる。

 ちょっと怪しかったのはマティプの周辺。アレクサンダー=アーノルドへのカバーに動けなかったり、2失点目の場面ではジョアン・フェリックスに前を向かせてしまったりなど危うさがあった。

 というわけで保持からもチャンスを作れていたアトレティコだったが、この日2得点のグリーズマンが退場してしまい、10人になってしまう。

 その後もリバプールが積極的にプレスをかけてこなかったことでボールを持つ機会は十分にあったアトレティコ。だが、前半から続けていたリバプールの安全第一のロブパス攻勢に屈してしまう。浮き球の処理をミスってのPK。これをサラーに仕留められる。

 その後、アトレティコにもPK判定が与えられるもこれはOFRで取り消し。ボールと関係ないところでの競り合いという状況はリバプールと同じだっただけに、アトレティコのファンは歯がゆい思いをしたはずだ。

 2得点のグリーズマンは退場&アンフィールドでは不在。終盤には勝ち点を失う決勝点を献上するなど、内容の割に踏んだり蹴ったりだったアトレティコであった。

試合結果
2021.10.19
UEFAチャンピオンズリーグ
Group B 第3節
アトレティコ・マドリー 2-3 リバプール
エスタディオ・ワンダ・メトロポリターノ
【得点者】
ATL:20′ 34′ グリーズマン
LIV:8′ 78′(PK) サラー, 13′ ケイタ
主審:ダニエル・シーベルト

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