■正面衝突はお任せ
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控え選手は見知らぬ名前ばかり。リーズは非常に厳しいスカッドでこのアーセナル戦を迎えることとなった。アーセナルとのマッチアップで最も苦しかったのは1人で2人のCBを監視しなくてはいけなかったCFのゲルハルトのところ、そしてラカゼットにどこまでついていくか迷いが出たCBのコッホのところ。リーズにとっては数的均衡ではない2か所のポジションで悩みが出た。
アーセナルの攻撃はこの2つの歪みをうまく活用したものだった。CBがボールを運んで中盤を引き出す動き、そしてCFが降りてきて最終ラインに裏抜けのスペースを作る動きの2つ。
ライン間のジャカ、ウーデゴール、トーマスなどが前を向き、マルティネッリやサカ、ティアニーの裏抜けを待ちながらボールを動かす。そうして裏を取り、メリエのいるゴールを強襲する。こうして流れでチャンスを量産したアーセナル。
もう1つ、トランジッションの局面においてもアーセナルは優位に。大きな展開を出せる選手も前でタメを作れる選手もいないこの日のリーズ。ラカゼットのプレスでショートパスを誘導されるとそこからSH、SB、CHが囲むようにボール奪取。アーセナルの先制点はこの形から生み出されたショートカウンターによるものである。
ゲルハルトが苦労したプレッシングの誘導からあっさりと点をとって見せたアーセナル。縦への裏抜けが刺さりすぎてしまう副作用として、縦に急ぎすぎてしまい保持で落ち着けない時間帯もあったのは難点ではある。
しかし、正面衝突すればこの日のリーズにはまず負けることはないだろう。途中出場でもきっちり役目を果たしたスミス・ロウも含めて2列目の4人がいずれも得点に絡んだアーセナル。アウェイでの連敗を止める快勝でリーグ戦3連勝を果たした。
試合結果
2021.12.18
プレミアリーグ 第18節
リーズ 1-4 アーセナル
エランド・ロード
【得点者】
LEE:75’(PK) ラフィーニャ
ARS:16’ 28’ マルティネッリ, 42’ サカ, 84’ スミス・ロウ
主審:アンドレ・マリナー