内容にスコアが追いつく結末
28節はフライデーナイトから開幕。やや尻すぼみの状態になりつつあるノッティンガム・フォレストはホームにニューカッスルを迎えての一戦となる。
立ち上がりから10分はほぼ一方的な展開だった。ニューカッスルがフォレストを攻め倒す流れだった。中盤でフリーになったギマランイスからサイドの裏にボールを送り込むと、そこからほぼほぼ攻めだるまの状態に。ニューカッスルはフォレストのSBを引き出して背後を狙っていく。
セットプレーも含めてニューカッスルはいつゴールが生まれてもおかしくない状況。フォレストはボールをろくに持つことができず、自陣からのロングカウンターも狙えない展開が続いていく。10分を過ぎたところでようやくフェリペが縦パスを通せる状態を作ることができたくらいであった。
それだけに先制点がフォレストに入ったのは意外だった。ロングカウンターの失敗からアイェウが深追いを行い、ボットマンのミスを誘発。先制点を決めたのは今シーズンなかなか活躍のきっかけを掴むことができていないデニスだった。
ただし、先制点は良くも悪くも流れを変えることはなかった。フォレストはリードを奪っても試合のペースを引き戻せることは一切なかったし、ニューカッスルはやることを変えずにひたすら攻撃を続けていた。
前半終了間際にニューカッスルは優位をスコアに結びつけることに成功。右サイドの裏を取りながらフェリペを引き剥がし、サイドを破壊して最後はイサク。アクロバティックな同点ゴールで前半のうちに試合を振り出しに戻すことに成功した。
ニューカッスルは後半頭から左サイドにアンダーソンを投入。サン=マクシマンの交代の要因はイマイチよくわからないが、アンダーソンが左サイドできちんと機能するかは後半もニューカッスルが相手を押し込めるかどうかの指標になる。
アンダーソンは見事にその期待に答えたと言っていいだろう。サイドからきっちりと押し下げる動きを繰り返しながら押し込んでいく。右サイドの抜け出しから粘るイサクからアンダーソンという流れでネットを揺らす活躍もこれはオフサイド。チャンスを活かすことができない。
押し込みながらチャンスを作るも、なかなか優位を得点に結びつけることができないニューカッスル。終盤はフォレストがそこそこに持ち直すことができたことも膠着を促進する。
しかし、終盤にフォレストには決定的なミスが。ニアカテが不用意に上げてしまった手にボールがあたり、ハンドの判定。「やってしまった」と俯くニアカテの姿はどんな言葉よりも雄弁だった。このPKをイサクが決めて試合はニューカッスルが土壇場で勝ち越しに成功。内容に結果が追いつき、ニューカッスルが連勝を飾ることに成功した。
ひとこと
ジョエリントンの不在を連勝で乗り切ったのは大きい。CL出場権争いに向けて一歩も引かない構えで終盤戦に臨む。
試合結果
2023.3.17
プレミアリーグ 第28節
ノッティンガム・フォレスト 1-2 ニューカッスル
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:26′ デニス
NEW:45+2′ 90+3′(PK) イサク
主審:ポール・ティアニー