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「Catch up Serie A」~2023.4.7 セリエA 第29節 サレルニターナ×インテル ハイライト

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インテルキラーとオチョアが繋ぎ止めたドローの連鎖

 4試合連続ドローという粘りを見せているサレルニターナ。ホームで調子の上がらないインテルを迎え撃つ一戦である。

 どちらのチームもフォーメーションは3-5-2。3バックが相手の2トップの脇からスムーズに前進ができる立ち上がりだった。

 より迎撃のスタンスがはっきりしていたのはインテルの方だった。運んでくるサレルニターナのバックラインに対して、IHが出ていってプレッシング。ボール運びを早い段階で止めることでサレルニターナの攻撃を寸断していた。

 一方でサレルニターナはやや対応に苦労していた印象を受ける。2トップ脇から前進したCBからインサイドのルカクに楔を入れて起点を作る。ルカクにボールが入ってしまうとサレルニターナとしてはフィジカル的な劣位からなかなか止めることができない状態に。

 するとインテルはこのルカクを使った攻撃から先制。彼のフリックを起点に抜け出したゴセンスが先制ゴールを決める。サレルニターナの守備陣はコレアの存在に気を取られてしまい、抜け出すゴセンスを消し切ることができなかった。

 この日のインテルは非常に堅実。いい時のインテルはインサイドとアウトサイドを使うバランスがとてもいいことが挙げられるのだが、この日のインテルはまさにこれに当てはまっていた。

 非保持においては2トップが中盤のケアを優先することで非常に慎重にゲームを運んでいく。きっちりと迎え撃つ形を整えてから、ミドルゾーンへの刺す動きとアウトサイドからのロブ性のクロスを使い分けることでゴールに迫っていた。

 サレルニターナはインサイドのルカクとゴセンスをケアできず、ラインが押し下がる苦しい展開に。カウンターからチャンスを作るのにも苦戦しており、なかなか反撃のきっかけを掴むことができなかった。

 後半頭はインテルはより一層優勢に試合を進める展開に。サレルニターナはオチョアがファインセーブを続けることでなんとかゲームの興味を繋ぎ止めている状況。W杯のあのオチョアが日常でも見られるのはなかなかに新鮮であった。

 オチョアが踏ん張る間にサレルニターナは徐々にサイドの裏から抜け出す動きをつけることで反撃を試みる。シュートがバーを叩く場面も出てくるなど、試合の雰囲気は少しずつ変わっていく。

 3センターの脇から前進するなど保持の時間も作れるようになってくるサレルニターナ。インテルは落ち着いて対応していたように見えたが、最後の最後でスーパーゴールを沈められて同点に追いつかれてしまう。決めたのはカンドレーバ。キャリアでインテル相手に7得点を挙げているインテルキラーが火を吹いたサレルニターナ。またしてもドローを重ねてインテルからポイント奪取に成功した。

ひとこと

 オチョアがゲームを繋ぎ止めてのドローは熱い。

試合結果

2023.4.7
セリエA 第29節
サレルニターナ 1-1 インテル
スタディオ・アレーキ
【得点者】
SAL:90′ カンドレーバ
INT:6′ ゴセンス
主審:マイケル・ファブリ

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