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「Catch up Premier League」~2021.9.17 プレミアリーグ 第5節 ニューカッスル×リーズ ハイライト

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■仲良くトーンダウンで初勝利はお預け

 内容が極端に悪いわけではないのだけど、どこか勝ちきれず気づけば未勝利のままここまできてしまった両チームの対戦から第5節は開幕する。

 ここ数試合は3-3-3-1を採用し続けて戦ってきたリーズだが、やはりこのシステムは対4-4-2専用機なのだろう。5-4-1が基本線(この試合もこのシステム)だったニューカッスルに対しては、ビエルサリーズの基本形である4-1-4-1で戦うことになる。

 試合のペースを握ったのはリーズである。ボール保持の局面はリーズの方が多く、ニューカッスルは彼らにボールを持たせて試合をローテンポに抑えようとしていた。

 リーズのボールの動かし方は基本的には左から作って、右に流して仕上げる形。今季のリーズはSBが昨季よりもあらゆるポジションに顔を出す頻度が多く、守る方からすると、ここが不確定要素となり同サイドを塞ぎきれなくなることが多い。バルセロナからやってきたフィルポは高い位置に顔を出して、WGをフォローする。

 左サイドからある程度縦に進んだら、逆に大きくふる。アンカーのフィリップスが顔を出して大きな展開を手助けすることもしばしば。逆サイドで待ち構えていたラフィーニャから仕上げる。ちなみにこちらのサイドもSBはMF系のダラス。外を回って追い越すだけでなく、内側に入りながらパスコースを作る役割もこなす。

 この左→右の流れにクーパーとエイリングが縦に2列目に入れるタイミングを伺うパターンがプラス。リーズは幅広い攻め手でニューカッスルを押し込む。その流れで先制点を取ったのはリーズ。右サイドのラフィーニャのクロス性のボールをロドリゴがスルーすると、そのままネットイン。優勢だったが、ちょっと意外な形でリーズが先制をする。

 とはいえ、ボールを持っているからリーズペースというわけではない。ニューカッスルは別に持たれることで困るチームではないし、リーズも持たされると困る場合もある。

 ニューカッスルが困ったのはロングカウンター発動の場面。アルミロン、サン=マクシマン、ウィロックなどドリブル攻め上がり小僧がボールを受けて反転しようとした瞬間、リーズはマンマークで前を向かせない。得意のロングカウンター発動のところを潰されて、リーズのカウンターの餌にされたことがこの試合の前半をリーズペースと述べた理由である。

 しかし、それでも打開をするのがサン=マクシマン。ポストからのドリブルで徐々に敵陣に押し込む機会を得たニューカッスルはエリア付近までボールを運ぶと、サン=マクシマンが狭い方狭い方に入り込んで、相手を滑らせてからのゴール。無鉄砲なドリブルの威力もさることながら、今季のシュート精度の高さは目を引く。枠内シュート率、増えた気がする。

 タイスコアで迎えるも、サン=マクシマンがトーンダウンする60分以降の試合運びに難があるニューカッスル。このままいけば、リーズに勝ち越しのチャンスがあるかと思っていたのだが、リーズもこの試合ではトーンダウン。特にこの試合では67分に交代したラフィーニャがいなくなったことで、右サイドからエリア内に向かう部分の迫力が欠けてしまった。

 むしろ、リーズの守備におけるタイトさがないことでオープンな状況になったことで試合はニューカッスルペースに転んだ後半。しかし、得点まで決めるまでは至らず。またしても決め手を欠いた両チームは今節も未勝利を継続することになった。

試合結果
2021.9.17
プレミアリーグ 第5節
ニューカッスル 1-1 リーズ
セント・ジェームズ・スタジアム
【得点者】
NEW:44′ サン=マクシマン
LEE:13′ ラフィーニャ
主審:マイク・ディーン

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