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「常に先手で順当な勝ち上がり」~2023.4.19 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 2nd leg インテル×ベンフィカ マッチレビュー~

1st leg

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オタメンディのミスはこの舞台でも

 リスボンから2点のリードをミラノに持ち帰ってきたインテル。悲願のベスト4に王手をかけた状態で2ndレグを迎えている。

 しかしながら追いかけるベンフィカも攻撃力は十分。あらゆる手段からゴールに迫ることができるチームであり、ジュゼッペ・メアッツァでの逆転の可能性は残されていると言えるだろう。

 ベンフィカはいつも通り自陣からのボール保持でアプローチをかけていく。2トップの脇からボールを運び、インテルの守備陣形をワイドに広げるアクションを挟みつつ、中央にスペースができればワンツーから前進。相手の中盤の上下左右のスペースを使い切るイメージで、インテルのブロック守備にちょっかいをかけていく。

 インテルもボール保持から反撃。2トップ脇から前進しつつ、横パスでアンカーのブロゾビッチに前を向かせることが目標となる。後方ではオナナも起点になることができる。2枚のバックラインを相棒に3バック化し、最後方からフィードで前線にチャンスを供給していく。

 多くの人が関わりながら縦横無尽に動き回るベンフィカとキーマンにボールを預けるインテル。結果を出したのはインテルの方だった。オナナからの前線へのロングフィードは織田メンディをすり抜けて、ジェコとラウタロが粘り、最後はバレッラのゴール。貴重な先制点を奪う。

 ベンフィカとしてはリーグ戦で無理が効かなくなっている最終ラインの脆さを露呈した格好だ。特にミスが集まっていたオタメンディはこの舞台でも致命的なプレーをしてしまった。

 だが、ベンフィカもやり返す。右サイドに流れたフリーランから抜け出したシウバのクロスで同点に。アウルスネスの中央への入り込みと同サイドの奥をとるように動いていたジウベルトのフリーランはいずれもよく効いていた。インテルとしてはディ・マルコからずらされてしまったシーンである。

 同点にしても依然得点が必要なのは2点のビハインドを背負っているベンフィカ。後半もポゼッションをしながらサイドを入れ替えて得点に向けて動く。しかしながら、インテルがベタ引きを始めた後半には前半にはあったはずの裏抜けという要素が削られてしまう苦しい展開に。

 手詰まりとなっていたベンフィカを尻目にインテルはさらなる追加点でベンフィカを追い立てる。ムヒタリアンとディ・マルコのレーン交換から左サイドの打開でさらに突き放す。

 ロングカウンターを軸として少人数で攻撃を続けるインテルは再びディ・マルコから追加点。彼を起点としたコレアのゴールからリードをトータルで4点まで広げる。

 終盤にはセットプレーを軸に反撃するベンフィカ。この試合のスコアを振り出しに戻すことには成功したが、トータルスコアには届かず。2試合を通して常に先手を取っていたインテルが内容通りの準決勝進出を決めた。

ひとこと

 国内リーグでは不調が続くインテルだが、この2試合においては完全に勝ちに値する内容。後手に回るベンフィカを苦しめ続けた。

試合結果

2023.4.19
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
インテル 3-3 ベンフィカ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
【得点者】
INT:14‘ バレッラ, 65’ マルティネス, 78′ コレア
BEN:38′ アウルスネス, 86′ シウバ, 90+5′ ムサ
主審:デル・セーロ・グランデ

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