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「Catch up UEFA Europe League」~2023.4.13 UEFA Europe League Quarter-final 1st leg ユベントス×スポルティング ハイライトレビュー

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結果だけでも掠め取るのがユベントス

 アーセナルと戦った時のようにスポルティングは真っ向勝負だった。ボールを持ち3バックを軸に自分たちの時間を作りながらユベントスの守備網の打開を狙っていく。

 アーセナルはそうした保持での支配に抵抗していたように見えたが、ユベントスはむしろこうした立場を進んで受け入れたように見えた。中央で網を張ってのカウンターをメインとして立ち上がりは振る舞っていく。

 そうした保持の偏りは時間の経過とともになくなる。どちらのチームもバックラインは余裕を持ってボールを持ちつつ打開策を狙う形に落ち着いていく。

 その中でもどちらかと言えばよりボールを持っていたのはわずかながらユベントスの方だったか。後方での人数をかけながらのボール回しと前線のラインブレイクを掛け合わせていく緩急をつけた攻撃でスポルティングの最終ラインを上下に揺さぶっていく。

 スポルティングは敵陣では人につくマンツー気味のプレス、後方では余らせてのリトリートを使い分けていたが、ユベントスの縦に速い攻撃に対してはなんとか守備が間に合う状況が続いていた。ボールを持った際には逆に撤退が早いユベントスのWBの前からボールを運ぶ。スポルティングがボールを持つことに色気を出してきたら、ユベントスはカウンターで攻勢に出るという流れである。スポルティングにはカウンターにファウルで止めるシーンが目についていたのが印象的だった。

 後半もこうした一進一退の攻防が続く。ユベントスはショートパスで前に出ていく機会を作ることができないぶん、前進のスキームが安定していなかった。勇気を出して前に出てもカウンターの意識を高めたスポルティングに跳ね返されてしまう。

 スポルティングは保持で幅を使いながら左右のWBを軸にクロスで攻勢をかけていく。高い位置からのプレスを含めて主導権はこちらにあった。

 だが、その流れに反して得点を取ったのはユベントス。セットプレーのワンチャンスをガッティが活かして先手を奪う。アダンの空振りは痛恨であった。

 スポルティングも右サイドからのクロスなど点を取るチャンスは十分にあった。終盤はまさにスポルティングの決定機祭りだった。ゴンサウヴェス、ベジェリンといった面々が続々と決定機を迎えるも、最後までシュチェスニーが守るゴールマウスを破ることができず。ユベントスが1-0での逃げ切りで先勝に成功した。

ひとこと

 いかにもイタリアという老獪さを見せたユベントス。押されながらも結果だけを掠め取って有利に2ndレグを迎える。

試合結果

2023.4.13
UEFAヨーロッパリーグ
Quarter-final 1st leg
ユベントス 1-0 スポルティング
ユベントス・スタジアム
【得点者】
JUV:73′ ガッティ
主審:ハリル・ウムト・メレル

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