MENU
カテゴリー

「Catch up UEFA Europe League」~2023.4.13 UEFA Europe League Quarter-final 1st leg マンチェスター・ユナイテッド×セビージャ ハイライトレビュー

目次

追撃弾で景色が大きく変わる終盤戦

 ここまですべての大会でフルフルの試合数をこなしてきているマンチェスター・ユナイテッド。ELも準々決勝まで到達し、いよいよ年間最多試合数にも手がかかるのではないか?(調べていませんなんとなくです)という勢いで試合数を重ねている。バルセロナ、ベティスというノックアウトラウンドにおけるスペインとの縁は切れず、このラウンドではセビージャと相まみえる。

 立ち上がりにチャンスを作ったのはユナイテッド。中央に刺したセビージャのトライを咎め、カウンターからチャンスを作った場面だったが、これはサンチョがオフサイドでゴールを認められることはなかった。

 その後はユナイテッドのボール保持からスタートしたこの試合。DFラインは位置関係の上下を変えながらセビージャのバックラインがどこまでついてくるかの確認をしながらのスタートとなる。セビージャはCBには強気でマークにはいかないものの、ボールを保持し続ければしびれを切らしてSHなどの2列目がプレスに来るアクションを行う。

ユナイテッドはこの瞬間を待ち構えていたのかのように加速。全体が間延びしたセビージャの縦の陣形に対して、刺すパスを入れてMF-DFのライン間で前を向く選手を作る。そして、そこから最終ラインの裏に素早くスルーパスを入れる。

人を引き付けるのはサイドでもOK。先制点の場面はサイドに食いつかせておきながら、空いた中央に横パスを入れて、仕上げの縦パスでフィニッシュ。ザビッツァーが反転してのシュートで早々に試合をリード。

 2点目も縦パスのレシーバーがザビッツァーでのゴール。タイミングをずらした裏抜けでマルシャルからの裏で受けるタイミングを作り、時間差の抜け出しから追加点を手にする。

 一方のセビージャは中盤でのボールを奪えるかどうかが生命線であった。自陣からのビルドアップもないことはなかったが、ユナイテッドはバックラインに枚数を固められると厄介。先制点の場面以降はよりユナイテッドが慎重策を敷いてきたため、なかなか前に出て行くプレーができなかった。

 よって、セビージャはたとえひっくり返されてもプレスをあきらめるわけにはいかなかった。中盤でボールを奪い取り、前線に付けることができれば彼らのペース。しかし、そうしたシーンはあまり多くはなく、保持からユナイテッドがセビージャのプレスをひっくり返してはチャンスメイクするシーンが目立った。

 後半もペースは変わらず。ユナイテッドはセビージャの保持に対してもプレッシャーをかけながらボールを奪い取ってはカウンターで反撃。セビージャは保持からなかなか打開策が見つからない状況が続く。ユナイテッドが点を獲りそうな流れが後半も続くことになった。

 その流れが変わったのはスソの投入のタイミング。左右のサイド攻撃がこの交代以降は一気に機能するように。セビージャは大きく幅を使いながらクロスを左右から放り込んでいく。

 追撃弾となったのはヘスス・ナバスへの右サイドへのロングフィードがきっかけ。このフィードに対して、マラシアが中途半端な対応を見せると、角度のないところからのナバスのシュートがオウンゴールを誘発。

 このゴールで流れが変わる。直後にユナイテッドはリサンドロ・マルティネスが負傷退場で退いたことで10人に。さらにセビージャの押せ押せムードが高まると、最後はエン・ネシリのパワーヘッドがまたしてもオウンゴールを誘発。

 終盤の猛チャージでタイスコアに戻したセビージャ。ホームでのリマッチに向けて大きな原動力となる2得点であった。

ひとこと

 ユナイテッドが下手を打ってペースを乱した感じはしないだけに終盤のセビージャの猛攻が際立つ試合となった。

試合結果

2023.4.13
UEFAヨーロッパリーグ
Quarter-final 1st leg
マンチェスター・ユナイテッド 2-2 セビージャ
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:14′ 21’ ザビッツァー
SEV:84‘ マラシア(OG), 90+2’ マグワイア(OG)
主審:フェリックス・ツバイヤー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次