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「Catch up La Liga」~2023.4.25 ラ・リーガ 第31節 ジローナ×レアル・マドリー ハイライト

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らしくないマドリーを一刀両断のゴールショーで一蹴

 リーガ、国王杯、そしてCLと終盤戦はフルスロットルを強いられているマドリー。過密日程はマドリーにそれなりに蓄積疲労として跳ね返ってきている。

 このジローナ戦ははっきり言ってしまえば、マドリーの溜まっている疲れが一気に噴出したのかような試合だった。保持においてヴィニシウスがいる左サイドからに攻撃が偏るのは非常に自然な流れである。これは別に元気な時のマドリーでも一緒である。

 まず気になったのは非保持に置ける振る舞い。4-5-1でがっちりと受けるスタンスが強かった。前の選手たちはプレスに行く足はあまりなく、エネルギーが残っていない感じが見受けられた。

 それでもマドリーはブロックをきっちり組むことができればそれはそれで強いチーム。前に出て行けなくなったって普段通りの出来であれば問題なく攻撃を受け止めることができるはずである。

 しかしながら、この日はそれでもできなかった。ジローナはマドリーと同じくボール保持から左サイドを攻略してあっさりと先制ゴールをゲットする。右サイドの守備はバルベルデとミリトンが後手を踏んでしまうという連鎖的に苦しいミスが発生していた失点だった。

 このゴールで勢いに乗るジローナ。IHが積極的に前に出て行くプレスは最終ラインにも強気な姿勢が伝播。マドリーのボール保持を高い位置から阻害していく。

 すると、ジローナはまたしてもゴールを決める。マドリーはミリトンとクルトワが目を覆いたくなる出来。当代屈指の守備者とは思えない散漫さでカスティジャーノスにこの日2点目を献上してしまう。

 2点のビハインドを背負ったことでマドリーは焦ったか、徐々にハイプレスに出て行くように。しかしながら、この流れは空回り。スピード感のないハイプレスはジローナのショートパスからの前進をむしろ助長するものだった。

 それでも前半終了間際には孤軍奮闘するヴィニシウスが追撃弾をゲット。1点差に追いすがったところで試合はハーフタイムを迎える。

 しかし、そんなヴィニシウスの努力は早々に水の泡に。右サイドを抜け出したコウトのクロスから再びカスティジャーノスが追加点。マドリー相手にハットトリックを達成する。マドリーは前半と同じくサイドも中央もらしくない緩い対応に終始していた。

 ジローナはさらに強気のプレスを敢行。マドリーは保持でも徐々に流れを取り戻せないようになり、前に出て行く気持ちだけのプレスは中盤の間延びを誘発。ジローナに快適な前進の環境を提供していた。

 すると、ジローナは仕上げの4点目をゲット。またしてもゴールを決めたのはカスティジャーノス。何もいいところがないミリトンを尻目に圧巻の4得点で試合を完全に決着させることに成功した。

 抵抗するもう1点は決めることが出来たマドリーだが、この日の主役は明らかにホームのジローナ。マドリー相手に圧巻のゴールショーを見せたカスティジャーノスがチームを牽引し、金星を挙げた。

ひとこと

 攻撃でのいい流れが守備での強気なプレスに伝染していたジローナのリズムは見ていた心地いいものだった。

試合結果

2023.4.25
ラ・リーガ 第31節
ジローナ 4-2 レアル・マドリー
エスタディオ・モンティリビ
【得点者】
GIR:12′ 24′ 46′ 62′ カステジャーノス
RMA:34′ ヴィニシウス, 85′ バスケス
主審:ハビエル・イグレシアス・ビジャヌエバ

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