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「Catch up UEFA Europe League」~2023.5.18 UEFA Europe League Semi-final 2nd leg セビージャ×ユベントス ハイライトレビュー

1st leg

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スパーズセットの後押しでマイスターが本命を打ち破る

 劇的な展開となった1st legから1週間。両チームはセビージャに舞台を移してリマッチを行うことになる。後半追加タイムにガッティのゴールから追いついたユベントスは2nd legをビハインドなしで迎えることができた。

 ボールを持つのはホームのセビージャ。ボールを保持してサイドからキャリーしていく。ユベントスはこれに対して高い位置からプレスに行かないというのはいつも通りの話ではあるが、この試合では2トップのモイゼ・キーンとディ・マリアに託された役割がよくわからなかった。

 動かないのであれば、例えば中盤を消すとかその中でやりようはあるはず。しかしながらケインとディ・マリアは特に中央を固めるわけでもなければプレスにいき切るわけではない。実質、何もできていない状態だった。

 そのフォローとしてユベントスは中盤がふらふらと前に出ていくため、全体の陣形がやたら間延びするように。出ていかないのであれば、出ていかないではっきりすればいいのでは?と思うのだが、ユベントスはその割り切りができていなかったように思う。

 非保持だけでなく前進もうまくいってなかったこの日のユベントス。手薄な大外レーンをラグビーのように少しずつ前に進みながら進撃をしていく。攻撃の足取りは重く、ファジョーリ負傷以降は前線に飛び出すアクションをしていたラビオが唯一の活性化できる材料だった。

 セビージャも押し込むことはできるが決め手に欠く。ユベントスの中盤の間延びを利用してスムーズに攻め込むことができず、結局は5-3ブロックの外からミドルやクロスを放つことに終始。なかなか相手の弱いところを突き切れない。

 両チームとも苦しい状況を打破できず。試合は膠着したままハーフタイムを迎える。

 セビージャは後半にプレスを活性化させることでより好戦的に。一方のユベントスも中央のケインのポストからラビオの抜け出しを生かすことで相手のプレスをひっくり返してチャンスを作っていく。

 前半よりは改善したという点ではユベントスの方がやや好印象だったが。しかしながら、シュートはことごとく枠外。ネットを揺らすことができない。

 そうした中で結果を出したのは交代で入ったヴラホビッチ。反転から強引にゴールを奪い去るいかにもストライカーといえるゴールからついに試合を動かす。

 追い込まれたセビージャはユベントスの撤退守備を攻略する術を装備しないといけない状態。その役割を果たしたのはこちらも交代選手のスソ。ブロック外からのミドルを打ち抜くという注文通りのゴールで試合を引き戻す。

 この同点ゴール以降はセビージャペースで試合は動く。エン=ネシリが決定機を生み出すシーンもあったが、シュチェスニーがセーブして勝ち越しを許さず。試合は延長戦にもつれ込む。

 延長戦で決め手になったのはスパーズからやってきた2人のセット。セビージャはサイドで再三起点になっていたブライアン・ヒルからラメラがネットを揺らして劇的な勝ち越しゴールを手にする。

 本命のユベントスを撃破し、ELマイスターの看板が伊達ではないことを示したセビージャ。欧州経由から逆転のCL出場権の確保を狙う。

ひとこと

 ユベントスは前半の出来が悔やまれすぎる。

試合結果

2023.5.18
UEFAヨーロッパリーグ
Semi-final 2nd leg
セビージャ 2-1 ユベントス
エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファン
【得点者】
SEV:71′ スソ,95′ ラメラ
JUV:65′ ヴラホビッチ
主審:ダニー・マッケリー

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