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「Catch up Premier League」~2021.8.13 プレミアリーグ 第1節 ブレントフォード×アーセナル ハイライト

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■押された波状攻撃のスイッチ

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 初昇格となったブレントフォードが迎える初戦はアーセナルとのホームでのロンドンダービー。まずはアーセナル相手にプレーオフで通用した手法が通用するかを試すように2トップに長いボールを当てていく。序盤こそ、アーセナルのCB2人は長いボールを跳ね返せてはいたものの、10分を過ぎたころにはトニーは徐々にボールを収められるように。

 ブレントフォードはトニーが落としたボールをインサイドハーフが広い、サイドに展開。ここから仕上げのクロスを上げていく。さらに攻撃が跳ね返された後も高い位置からの即時奪回を含めて『ブレントフォード・タイム』というべき波状攻撃を仕掛けてくるのが彼らの攻撃のスタイルである。

 先制点もこのブレントフォード・タイムのスイッチが押されたところから。スペースに出たロングボールでアーセナルのDFラインが一気に下がると、そこから波状攻撃に。最後はクロスではなく左サイドのカットインからのミドルでカノスが今季のプレミアのオープニングゴールを飾る。シュートはうまかったが、アーセナルは大外からのカットインのシュートが威力十分に届いてしまうほど、圧力に屈してラインを下げてしまったのが痛恨だった。

 徐々に波に乗るブレントフォードとは対照的に、アーセナルはブレントフォードのプレスに屈するように。特に最終ラインのボール回しにおいて、ブレントフォードの誘導を外せず、時間を前に送るようなボール保持ができない。スミス・ロウやペペはボールを持てば好調であることをアピールしていたが、アーセナルの最終ラインが前に時間を送れないことで、前線にボールを渡せる中盤の重心は徐々に下がっていく。

 後半は悪い循環を脱し、相手陣に迫る場面も増えるが、崩しのもうひと工夫が見られず、PAの動きでもブレントフォードを出し抜けない場面が目につくように。数十分のいい流れで試合をひっくり返せるほど、今のアーセナルの状態は良くない。

 むしろ、セットプレーでニアに合わせる動きを潰しきれずに決定的な2失点目。その直後にも同じ形であわや3点目を喫したように全く対応できていなかった。

 攻撃のリズムから流れに乗れたブレントフォードはホームでアーセナルを完全に飲み込むことに。歴史上50チーム目の初のプレミア挑戦はホームでのアーセナル撃破という勢いのつくスタートとなった。

試合結果
2021.8.13
プレミアリーグ 第1節
ブレントフォード 2-0 アーセナル
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:22′ カノス, 76′ ノアゴール
主審:マイケル・オリバー

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