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「Catch up Premier League」~2023.8.26 プレミアリーグ 第3節 マンチェスター・ユナイテッド×ノッティンガム・フォレスト ハイライト

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4分で見た夢見心地を90分で覆す


 トッテナムに敗れ、反撃を期したいマンチェスター・ユナイテッド。オールド・トラフォードでの試合の立ち上がりは衝撃的と表現して差し支えないものだろう。セットプレーからのカウンターでアウォニィが先制点を決めたのは2分、そしてセットプレーでボリーが追加点を決めたのは4分。フォレストは5分も経たないうちにユナイテッドに2点のアドバンテージを奪う。

 というわけでユナイテッドは2点を追いかけてフォレストの5-2-3ブロックを壊しに行かなければならない状態に。ひとまずはナローなフォレストの5-2-3ブロックの脇からキャリーをしていく。

 外はわりかし自由に動かせそうな状況だが、今季ここまでのユナイテッドはWGの調子が悪く、なかなか外からラインを上げ下げするのが難しい状況。その分、この試合で頑張っていたのはカゼミーロとブルーノ・フェルナンデス。彼らが中央のブロックに出たり入ったりすることで、フォレストのライン間をコンパクトに保たせないように工夫をする。

 特にブルーノの出来は素晴らしかった。ライン間でフリーになればすぐさまミドル。入らなくてもターナーがはじけば、そこでフォレストのラインは下がって乱れる。追撃弾はこの形から。ブルーノのミドルでラインを下げて、サイドをラッシュフォードで突っついて、最後はエリクセンが決める形。不調の分のWGのタスクを請け負ったブルーノの頼もしさが光るゴールだった。

 さらにセットプレーからはカゼミーロに決定機。これは決まらないが、2点のリードを奪って以降、フォレストにほとんど攻めさせる機会を与えない。

 20分になるとロングスローから空中戦を仕掛けたりする場面ができてきて、30分になるとさらに押し上げる時間が出てくるフォレスト。当然こうなればユナイテッドにはカウンターのチャンスが十分あることになるが、スペースをもらったアタッカー陣がどうも冴えない。シンプルに押し込むフォレストがサイドをえぐるジョンソンからギブス=ホワイトの決定機を作るなど手ごたえのある状況を作っていた。

 後半は再びユナイテッドがボールを持ちながら崩しを狙う展開に。フォレストのシャドーはユナイテッドのSBに守備の基準点を定めたそうだったが、内外自由に動き回るユナイテッドのSBについていききれない場面が多く、守備の基準を失っているような場面があった。

 すると、セットプレーからユナイテッドが追いつく。マイナスのFKからフォレストのラインをばたつかせると、そのまま自らラインブレイクを行い、裏へのパスを呼び込んだブルーノはまさしく1点ものの働き。カゼミーロへのゴールをおぜん立てして試合を振り出しに戻す。

 ここからは試合はオープンな展開に。たたみかけるように追加点を狙うユナイテッドはアントニーが惜しいミドルを放つがこれはターナーにセーブ。時間の経過と共にこの右サイドは崩しに手ごたえが出てくる。

 フォレストもサイドでファウルを稼いでFKの機会を得るように。ただ、試合の経過と共に全体がスピーディーでオープンな状況になる怖さはあった。そして案の定、速い展開についていけなかったボリーがDOGSOで退場してしまう。

 これで押し込む機会を得たユナイテッドはあっさりとラッシュフォードがPKを獲得。このシーンもCKのリスタートがタイミングを外す感じになっており、ことごとくセットプレーがハマった試合だったといえるだろう。

 4分で得たフォレストの夢心地を90分かけて鎮火したユナイテッド。苦しみながらも逆転勝利でホーム連勝を飾った。

ひとこと

 フォレスト、オープンになるの我慢出来てたらなぁ。

試合結果

2023.8.26
プレミアリーグ 第3節
マンチェスター・ユナイテッド 3-2 ノッティンガム・フォレスト
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:17′ エリクセン, 52′ カゼミーロ, 76′(PK) ブルーノ・フェルナンデス
NFO:2′ アウォニイ, 4′ ボリー
主審:スチュアート・アットウェル

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