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「Catch up J1 League」~2023.9.23 J1 第28節 アルビレックス新潟×横浜FC ハイライト

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後半にペースを握った新潟が残留を固める3ポイント確保

 前節は柏との残留争いシックスポインターに敗れてしまった横浜FC。今節の相手は15位の新潟。現状では残留争いの位置にいるとは言えないが、何か間違いが起きればという可能性もなくはない。勝ち点を積んで早く残留を確定させたいところだろう。

 立ち上がりにボールを持ったのは新潟。バックラインから横に揺さぶりつつ、プレスのゆるいバックラインからボールを運んでいく。横浜FCはバックラインには伊藤がプレスにいくのが基本ではあったが、中盤は対面の相手を捕まえる意識が高く、ベタ引きという感じではなかった。

 新潟はその横浜FCの動きを利用していたのかもしれない。縦パスで相手を動かしたり、あるいは片側サイドに相手をスライドさせておきながら逆サイドに大きく展開したりなど、食いつかせては穴を開けて前進するというパターンが多かった。

 新潟の先制点の場面はまさにその傾向を利用した形だろう。三戸と島田のポジションチェンジから相手のCHのポジションを乱して、縦パスから敵陣に進撃。最後は三戸の左足でフィニッシュを決めた。GKの永井としてはセーブに悔いが残る場面だっただろう。

 ただ、新潟も万事順調だったわけではない。ポゼッションにおけるポジションチェンジはかなり大きく、特に秋山と島田という両CHが揃って中央を開けることもしばしば。もちろん、攻め切ることができればそれでも問題はないのだが、トランジッション時には中央がぽっかり空いてしまうことも。

 横浜FCはアタッカーが前を向ければスピードに乗れるチームであるので、こと新潟のボールロストの際はそうしたチャンスが広がる。こういったリスクを鑑みてなお、自由なポジショニングを肯定できるほど新潟がたくさんチャンスを作っていたわけではないことは留意しておきたい。

 時間が経過すると横浜FCは山下の独走カウンター以外にも少しずつチャンスが出てくるように。CHが自由に動きながらポゼッションする姿は新潟のお株を奪うかのよう。噛み合わせが悪い分、どちらのチームも非保持側に回った時に不利に追い込まれる流れになりやすかった。

 横浜FCの同点ゴールを奪ったララはこの時間帯におけるパフォーマンスが秀逸。あわや得点というスルーパスを出したりなど、出し手としてもきっちり結果を残していたのが印象的だった。

 後半、再びボールを持ち直した新潟。前半の終盤はやや横浜FCに押し込まれていたが、盤面を整えて再び攻勢に出る。すると、セットプレーで大仕事を果たしたのはCBで先発起用された渡邊。ヘディングで勝ち越しゴールをものにする。

 横浜FCはプレスを強めていくが、なかなか思うようにボールを奪い返せなかったり、あるいは奪ってからの一本目が繋がらない場面が続く。むしろ、前がかりな場面を新潟がひっくり返してカウンターに出ていく状況が増えていく。特に途中出場の高は横浜FCの守備ブロックの間を刺すようなパスで展開をひっくり返していた。新潟に有利な展開が続く中で決定的な3点目を決めたのはその高だった。見事なミドルで勝ち点3を決定づけるゴールを手にする。

 後半の優勢な流れをきっちりスコアに結びつけた新潟。残留を確実にするための大きな3ポイントを手にした。

ひとこと

 途中交代選手を含めたブロックを崩すソリューションの差が勝ち点につながったかなという試合だった。

試合結果

2023.9.23
J1 第28節
アルビレックス新潟 3-1 横浜FC
デンカビックスワンスタジアム
【得点者】
新潟:6′ 三戸舜介, 62′ 渡邊泰基, 90′ 高宇洋
横浜FC:25′ ユーリ・ララ
主審:飯田淳平

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