再三の右サイド攻めで大量得点に
おそらく堅い展開になるのではないか?という戦前の想定は4分の先制ゴールで崩壊。ハイラインでペースを握ったニューカッスルが右サイドから華麗な連携で先制。大外のトリッピアーのダイレクトパスにマーフィーがハーフスペースに突撃する形で得点を決める。
この右サイドの攻撃は得点後もガンガン。IHのロングスタッフも含めた右サイドの3人の関係性でパレスに優位を作っていく。逆にパレスはこの三角形の関係性に対してなかなか解決策を見つけることができなかった。この辺りは守備的SHとしてはプレミア最高峰のシュラップを欠いた影響とも言えるだろう。
ニューカッスルは得点以降も高い位置からプレスを仕掛けてくる積極策。パレスは繋ぐアクションを続けながらポゼッションで抵抗策をとっていく。しかしながらミドルゾーン以降の加速が鈍く、なかなか敵陣に入っていくことができない。
ボール保持でも非保持でも主導権を握るニューカッスル。右サイドから追加点をゲット。マーフィーからゴードンにボールをつなぎリードを広げる。パレスは完全に後手に回ってしまい、さらには直後に3失点目を喫してしまうことに。前半のうちにほぼ勝負を決めてしまった。
後半もニューカッスルは変わらずに保持で試合を支配。パレスも前線の裏に絞りながらWGが走り込むシーンを作るなど少しずつ変化をつけて行ったり、あるいはヒューズがプレッシングで前列に移動したりなど積極策には出ていく。
保持で少しずつ押し込む時間を作っていくパレス。シュートチャンスも作っているのだが、立ちはだかったのはポープ。セービングでパレスの壁となり、攻撃をシャットアウトする。
押し込まれてしまうニューカッスルはカウンターを主戦場に反撃を出ていく。右サイドから裏を取る形からウィルソンに決定機が訪れるなどチャンスが出てくる。
カウンターに活路を見出したニューカッスルが4点目をゲットしたのは66分。これで完全に試合は決着するととなった。
堅い試合との前評判を覆したワンサイドゲームでの大量得点。ニューカッスルにとっては地力の強さを見せる一戦となった。
ひとこと
いないと感じるシュラップの大きさ。
試合結果
2023.10.21
プレミアリーグ 第9節
ニューカッスル 4-0 クリスタル・パレス
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:4′ マーフィー, 44′ ゴードン, 45+2′ ロングスタッフ, 66′ ウィルソン
主審:ティム・ロビンソン