攻守が噛み合わないチェルシーがモリニューで沈黙
連敗を最下位相手にようやく止めてここから上位追走を再開したいチェルシー。ミッドウィークには土壇場のゴールからのPK戦でニューカッスルを下してカラバオカップ準決勝進出を決めるなどちらほら明るい話題も見られるようになってきた。今節はモリニューに乗り込んでの一戦である。
ウルブスはまずはチェルシーにゆったりとボールを持たせるスタンス。チェルシーはCBが広い位置をとりながらビルドアップを行っていく。グストを片上げする3バック化がチェルシーのビルドアップの基本布陣。残りの3枚のDFと2枚のCHを活用しながらのボール回しを行う。
ウルブスはWBが出ていきながらサイドの蓋は素早く閉じていくスタンス。このWBの強気なスタンスによりチェルシーはなかなか押し下げることができず。
前半も中盤になるとチェルシーはラインの入れ替えを頻発するように。チェルシーから見て右サイドのウルブスのWBの裏にスターリングを走らせるなど、少しアクセントになるようなランも増えてきた。
そのスターリングは32分に決定機。バックパスをかっさらった後に3対1の局面を迎えたが、やや淡白なシュートという選択肢を選び取ってあっさりとジョゼ・サにボールを渡してしまった。
このプレー以降、35分過ぎから少しずつボールを動かしながらゴールに迫っていくウルブス。チェルシーのラインの間と裏を意識しつつボックス内の侵入の頻度を増やしていく。
後半はウルブスはさらに強気のプレスを行っていく。チェルシーのバックラインはこの強気のプレスにかなりナイーブな反応を見せる。バタバタとしたバックスの対応もあり、試合はなんとなくオープンな展開に。
すると、セットプレーからウルブスが先制。レミナがゴールを叩き込み、ウルブスが一気に流れに乗る。以降もミスがやたらと出るチェルシーのバックスにウルブスがプレスでつっつきながらの展開が続くことに。
しかし、ウルブスもドーソンの負傷によりプレスに出るかに迷いが出るように。以降はどちらでもない時間がしばらく流れていく。
反撃の機会を掴むことができないチェルシーに対して、ウルブスは左サイドの裏抜けから追加点をゲット。ブエノの抜け出しからドハーティが追加点を奪い、試合を完全に決める。バディアシルがボールをあっさりと置いていってしまうあたりもこの試合のチェルシーの流れの悪さを感じる。
後半の追加タイムにはエンクンクが初ゴールをゲット。この試合でのチェルシーの数少ない良かったポイントである。攻守が噛み合わないチェルシーはウルブス相手に力無い敗戦。連勝はならず今季のリーグ戦8敗目を喫することとなった。
ひとこと
後半のチェルシーのバックスのバタバタ具合はなんだろう。
試合結果
2023.12.24
プレミアリーグ 第18節
ウォルバーハンプトン 2-1 チェルシー
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:51′ レミナ, 90+3′ ドハーティ
CHE:90+6′ エンクンク
主審:デビッド・クート