あとちょっと!ここまでの記事は下を見てね!
25 守田英正
「新人なのに無難にプレーするなぁ」と思ったゼロックススーパーカップから始まった守田の1年。「悪くない」→「技術はまだだけど割と良い」→「あれ?いなくなるとやばい?」→「なんかだんだんうまくなってきたんだけど」→「日本代表に呼ばれたんだけど」という壮大な年になってしまった。春にはすでにレギュラーに君臨し、一度だけあった怪我の期間を除けば、ほぼ通年稼働。今季開幕時に「来年のアジアカップには川崎から1人だけ招集がかかります!誰でしょうか?」という問いが出されたら、まず「守田!」と答える人はいなかっただろう。
途中まで無名だった大学時代を含めて、エピソードだけをたどればシンデレラストーリーなのだが、本人のベテラン感が異常。こんなに主人公にシンデレラ感のないシンデレラストーリーはあまり見たことがない。思えば、川崎は他クラブからの移籍組もそもそも適応に苦しむことが多いので、ゼロックスでルーキーが無難にこなしている時点で異常といえたかもしれない。
得点だけは挙げられなかったため、「点をとったらチャントを作る」という応援団との約束は全うされ、トップチーム出場経験者ならほとんどが持っている個人チャントはまだ作られていないことを除けば、パーフェクトな1年といっていいだろう。
ファン感謝デーでは半年で出て行ってしまった大久保をネタにのせていじるなど、意外な一面も披露。
アジアカップやそのあとのキャリア次第では2019年中のステップアップも大いにあり得る。勤続疲労との戦いになりそうな2シーズン目だが、ベテラン風シンデレラのストーリーはまだ始まったばかりだ。
27 鈴木雄斗
「川崎からオファーをもらったのはクリスマスイブ、二俣川で免許更新をしていた時」というなんとも言えないエピソードを披露した新体制会見、ラルフというあだ名、わずか4分間で決勝点をもたらした日立台でのデビュー戦などインパクトは十分。評価が難しいのは出場時間の短さゆえ。デビュー戦をきっかけに定期的にベンチ入り、途中出場は果たしたものの、リーグ戦での今季の先発出場はなし。高さと対人の強さは見せたが、技術と特に判断の部分は改善の余地が大きく残されているように見えた。
来季はエウシーニョの退団で層が薄くなるSBを任される可能性もある。ポジショニングには課題があるだけに、厳しい挑戦になる可能性もある。見た目と裏腹に結構若いので、頑張ってほしい。
そして恒例のtransfermarketの写真「きみは誰なんだ」シリーズ。
28 脇坂泰斗
大卒ルーキー。相方の守田は大爆発、大フィーバーしたが、こちらは比較的静かな1年だった。たまにカップ戦で出番をもらうものの、速攻で代えられてしまったりなどまだJ1には適応できていない部分もある模様。見た目は王子様ですごくルーキーらしいです(守田君の方をちら見しながら)。ボランチはどうやら来季も激戦区。出場機会を得られるかは怪しいが、どこまで伸びるだろうか。
32 田中碧
札幌戦でJ1デビューしたユース上がりの有望株。大量リードした状況での投入ということもあり「とりあえず守備は俺らがやるから点取ってきていいよ」という太っ腹な先輩たちの元、ガンガン攻め上がってデビューゴールをゲット。やったぜ!先輩たちから信じられないくらい手荒く歓迎されていたぜ!優勝決定後の33節、34節では先発として出場。FC東京戦では結構マークを厳しくされたりもしたが、普通にやれていた。守田の項でも書いたが、いきなり使われた選手が普通にやれているというのは、川崎では評価すべき事象です。来季の中盤は混戦模様だが、個性を出しながら出場機会をつかみ取りたいところ。チャントが地味に好き。最近の選手の中ではトップクラスに好きです。
34 三笘薫
川崎に2020年の新卒入団が内定した筑波大生。2018年は人類の歴史上、最も「みとま」→「三笘」という辞書登録をした人が多い年になったはず。きっと活躍を続ければ、辞書登録なんてしなくても、一発変換できるようになって全国の「三笘さん」が喜ぶはず。全国の「指原さん」はきっとHKTのさっしーにはめっちゃ感謝しているはずなので、三笘君もさっしーに負けないように頑張ろう!まずは東京オリンピック!
37 齋藤学
隣の港町からやってきた元日本代表ドリブラー。退団後のポエム調の記事やら、川崎が作った齋藤のチャントの原曲の歌詞やら(SHISHAMOの『量産型彼氏』)、長期離脱明けのデビュー戦を日産にしちゃうだとか、いろんな角度からいろんな人が古巣を煽りまくってる感は否めなかったのだが、本人はのほほんとしているのが個人的には面白かったです。鈍感って最強だなって思いました。というわけでピッチ外の話題が先行した前半戦だった。負傷もあったから仕方ないけどね。
後半からは本領発揮!とは特にならず。燃え上がったといっていいのは天皇杯の湘南戦とリーグでは神戸戦くらい。好調の試合の後に普通にリセットがかかった感があるのはなぜだ。使われ方のメインが「点がほしいときにドリブルで外からブロックを崩してね!」という川崎の交代選手に課される役割としては最高難易度である「中野タスク」だったことは同情するけども。
割とクロスはうまかったが、川崎サポが期待するのはそこだけではないはず。ACL適性は高そうだし、オフに高さを増す補強はしている。来季は意地でも序盤戦で存在感を見せたいところ。文字通り背水の陣で新シーズンに臨むことになりそうだ。
41 家長昭博
MVPおめでとうやで!家長のMVP待ちでこの記事あげられなかったんだよ!(大嘘)
というわけで3年連続でMVPはわが軍からである。パチパチ。
調子が悪いときはやたらとキープしたがるという癖があると思っている。序盤は体幹を生かしたキープが気になったのだが、シーズンが進むにつれ徐々に気にならなくなるように。キープしてないわけではないんだけど。頻度がどうこうというよりも気にならなくなった。主観的な上に抽象的な感想でごめんなさい。
そんなこんなでチームの調子とリンクするように、存在感を増した家長は今年も不可欠な存在として君臨した1年だった。フィットしているというのが正しいのかはわからんが、レビューを見返すと「異能」って言葉は家長を表現するときにたくさん使っていた。たぶん、「エロい」の次に使った。本人がいうように、得点とアシストの数は平凡。それでも彼のMVPに異論を唱える人がいるどころか、納得のMVPとなっているのは、彼の「異能」な部分が川崎のサッカーをさらに高みに導いているのが、誰の目からでも明らかだからだろう。
要所要所でチームに影響を与える言動が増えているのもポジティブ!PKを外し続ける小林に「川崎のエースはお前だ」って言って、神戸戦でPKを蹴らせるシーンは「漫画かよ!」って思った。同じような局面のC大阪戦のPKのシーンで「蹴るんですか?」って聞いてきた知念は「ああ」って一蹴。知念はまだ修行が足りないという認識のようです。
ちなみに川崎サポが「エロ動画」って言いながらサッカーの動画を上げているときは、間違いなく家長が得点に絡んだシーンだと思ってください。
44 カイオ・セザール
夏にひっそりとやってきたブラジル人。ベンチ入りはなかったが、川崎のブラジル人としてはあまり前例がない、いきなりの複数年契約ということで未完の大器感はある。コービー・ブライアントに似てるなというのが、僕の彼への印象です。背は高いが空中戦が得意なのかは不明。あとポジションもよくわからない。真ん中より前ってことは聞いたことあるぜ。なんか存在感がないなーと思いきや最後の最後でSNSで存在感を発揮。某選手が退団っぽいことをバラした失態で若干有名になった。SNSに関しては、向き不向きがあると思うので「俺はいらんことを言うし、炎上するから向いてない。絶対にやらない。」と断言したネット先輩を見習ってSNS断絶するもよし。あるいはSNSを使ってブラックジョークを言うのが得意な先輩とかもいるから、そういう人に聞いてもいいかもしれない。たとえば森y・・・・来季はがんばろうな!!!!
つづく