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「Catch up Premier League」~2024.2.17 プレミアリーグ 第25節 フラム×アストンビラ ハイライト

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縦へのキレ味が戻ったフラムが上位追走

 ともに1つ上の集団からは離されつつある両チーム。ここは踏ん張りどころ。なんとか相手を叩いて上位に少しでも近づきたいところである。

 立ち上がりはいずれもバックラインに強引なプレスにはいかない両チーム。フラムは流れの中から2列目がプレスのスイッチを入れて、一気に圧力を高めにいく。アストンビラはボール保持からリズムを作る。CBが広がる形からの3-2-5から縦パスで前進していく。

 縦パスのリズムが出るポイントは2カ所。まずは起点となるバックライン。パウ・トーレスの復帰はポゼッションの安定という意味では非常に大きい。そしてもう1カ所はトップ下に入ったティーレマンス。前を向けば前線の動き出しに合わせる精度抜群のスルーパスからチャンスを高い確率で作ってみせる。

 一方のフラムの前進はよりダイレクト。前線が右のハーフスペースに抜け出すアクションから少ない手数での前進を狙っていく。押し込んだ場面からセットプレーでリームが先制点を決めたかと思われたが、これはオフサイド。先制のチャンスを逃す。

 ピンチの後はチャンス。先制点を決めたのは失点を仕掛けたアストンビラだった。ロビンソンが自陣で仕掛けたトリッキーなスローインをアストンビラが奪い取り、最後はあっさりとワトキンス。相手のミスをしたたかにつくゴールでアストンビラが先行する。

 先制されたことでフラムは押し込みながらの崩しのトライをする。だが、攻撃はカウンター主体のアストンビラが優勢。トーレスとティーレマンスを使った縦へのパスの鋭さがチームに戻り、スマートな列の越え方からアタッキングサードでベイリーにボールを渡す形が抜群だった。

 後半はポゼッションによるターン制バトルの様相。互いにリトリートするブロックに対して、後方から人数をかけた崩しを見せる。その中でアストンビラはリードをしているにもかかわらず、プレッシングから支配的に試合を進めたがる姿勢も見せていた。

 後半も得意パターンからアストンビラは得点。ライン間のティーレマンス→ワトキンスという流れであっさりと追加点を奪い切る。この試合のビラらしい得点である。

 フラムは左サイドからの抜け出しからロビンソン→ムニスの折り返しで粘りながら得点をゲット。諦めの悪いゴールを仕留めて1点差に迫る。

 なんとか追いつきたいフラムはハイプレスに出ていくが、これはむしろアストンビラの縦へのスムーズな進撃を許してしまうことに。最後までビラが優勢となり、リードを守ることに成功。久しぶりにらしさを見せた勝利で3ポイントを積み重ねた。

ひとこと

 ティーレマンスのトップ下、切れ味があっていいね。あと、パウ・トーレスの復帰も良かったね。

試合結果

2024.2.17
プレミアリーグ 第25節
フラム 1-2 アストンビラ
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:63′ ムニス
AVL:23′ 56′ ワトキンス
主審:ルイス・スミス

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