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「Catch up J1 League」~2024.5.25 J1 第16節 アルビレックス新潟×アビスパ福岡 ハイライト

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したたかに得点を重ねた福岡が逃げ切りに成功

 まず、ボールを持ったのはホームの新潟。バックスが距離をとりながら福岡相手にショートパスからの前進を狙う。福岡は前線からのプレスに意欲的。常に高いインテンシティでというわけではないのだけど、高い位置から構えてボールを奪うことを狙う。

 新潟はこの福岡のスタンスに結構苦労させられたスタート。新潟のSBに対する福岡のWBの迎撃は少し遅かったように思えたが、新潟のSBはパスを出せず。福岡のWBがきっちり縦を切りながら接近していたことで選択肢を削っていたことが良かったのかもしれない。

 まずはプレスの回避先を作らなければいけない新潟。ターゲットにしたのはCF。降りるアクションを見せる鈴木と長倉がボールの受け先となり、ようやく前進の機会が出てくるように。降りるCFのポストからのレイオフで前進する新潟。徐々に福岡の前線はプレスバックの負荷が高まり、ラインが下がるようになる。

 徐々にプレスに引き込んでのCFという形をあえて使えるようになった新潟。福岡を自陣に押し込むようになる。福岡は小田の空中戦から右の紺野を使った攻撃でエリア内に入り込んでいくが、前進の安定性という意味では新潟にはやや劣る。

 それだけに前の直接FKによる先制点は大きかった。劣勢をひっくり返す一撃で福岡はハーフタイムをリードで迎える。

 後半の頭に押し込んだのは意外にも福岡。新潟のSHの外からWBを使い幅をとりながら前進。新潟は5分もすれば前進が落ち着く。こちらも広いビルドアップと2トップに差し込むパスから前進の機会を増やしていく。

 敵陣に押し込むことには成功した新潟だが、やや2列目が狭い感じ。ボックス幅で攻めることが多くなり、福岡の中央にフォーカスされた守備網を破るのに苦戦。外の崩しの切り札として右に松田を入れても展開は大きく変わらず。福岡の5バックを動かすことができない。

 そん中でも福岡はカウンターからのチャンスを狙うことができていた。サイドからスピードを生かした押し下げを見せるとそこからのミドルでゴールを脅かしていく。時折見せるハイプレスもアクセント。新潟に自陣でも冷や汗をかかせる。

 そして、福岡は追加点をゲット。右サイドからのクロスとシュートのハーフのような紺野のボールはそのままネットイン。大きい追加点を手にする。

 新潟は終了間際にワンツーで抜け出した松田からのクロスにファーで飛び込んで早川が一矢を報いるが反撃はここまで。要所で得点を重ねた福岡がしたたかに勝ち点3を手にした。

ひとこと

 新潟の失点は少し虚を疲れたようなものが多かったので失点は仕方ないかなという感じ。むしろハイプレスでばたついてしまったところと5バックを動かせなかった方がスタイルとしては気になるところだろう。

試合結果

2024.5.25
J1リーグ
第16節
アルビレックス新潟 1-2 アビスパ福岡
デンカビッグスワンスタジアム
【得点者】
新潟:90+3′ 早川史哉
福岡:37’ 前寛之, 85′ 紺野和也
主審:ダミアン・シルヴェストジャク

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