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「Catch up Bundesliga」~2024.3.9 ブンデスリーガ 第25節 ブンデスリーガ ブレーメン×ドルトムント ハイライト

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見どころが残された後半におけるドルトムントの我慢

 5バックのブレーメンに対してドルトムントがボールを動かしながらの立ち上がり。ブレーメンの2トップの脇からSBを軸にドルトムントが敵陣に進んでいく。サイドから3人の関係性で切り崩していきたいドルトムントだが、ズレを作ることができずに苦戦。穴を開けられない状況が続く。

 ブレーメンはボックスに人を置くことを優先。押し込まれると中盤がPAに吸収されるなど迷うことなく人垣を築いていたのが印象的だった。ブロックを組んでのカウンターにフォーカスする立ち上がり。ボールを奪ったら縦に素早く運び、2トップがドルトムントのバックラインと駆け引きをする流れとなった。保持に回れば3バックを維持しようとする意識もなくはなかったが、基本線は縦に早く勝負していくと言うイメージである。

 先制点を手にしたのはドルトムント。マートセンと2CBで3バックを組み、アンカーのジャンは動かないというドルトムントの基本の組み立ての形から起点となったのは右のCBのズーレ。前線の5レーンから浮く形となったブラントに縦パスを刺すとここから攻撃が加速。ボックス内に流れ込んだ勢いをブレーメンは止めきれず、マレンに先制点を許す。

 先制したドルトムントはゆったりとした保持とハイプレスを組み合わせながら支配的に。プレッシャーを受けたブレーメンのバックスはバタバタしてしまい、なかなか陣地回復の手段を見つけることができない。

 ようやくブレーメンが押し込む機会を作ったと思ったらここからドルトムントはひっくり返す形で追加点。ロングカウンターを完結させたサンチョが2点目を仕留めてリードを広げる。

 完璧だったドルトムントの前半にケチをつけたのが最後の最後で退場したザビッツァー。タックルの直後の本人のリアクションが全てだろう。何も文句を言うことなく退場を受け入れるしかないタックルでブレーメンに希望を残す前半の幕切れとなった。

 後半、10人での戦いに対して15分の準備を費やしたドルトムントは5-3-1での迎撃を選択。これによって、ブレーメンは前半よりも簡単にサイドから押し込むことができるようになった。

 ドルトムントのブロック守備は怪しさがあった。10人なこともあるが5-3-1でどこにボールを追い込もうというところの共有が怪しく、危険な形を簡単に作られてしまった。

 しかしながら、ブレーメンも順調だったわけではない。ボールを奪い返すフェーズのしんどさは変わらず、押し込むシーンを持続的に作ることができない。ドルトムントは2列目のキープ力を活かして広い場所にボールを逃しながらチャンスを作っていく。

 ドルトムントはブロックを構築して我慢するよりも保持で機会を抑え込む方に少しずつシフトして行った感がある。ある意味10人で普通にプレーすることにフォーカスしていくイメージである。

 ブレーメンはそれを利用してフンメルスの裏を破壊する形でエンジンマーがゴールを奪う。だが、波状攻撃を仕掛けられない状況は少しずつブレーメンを蝕んでいるように思われた。

 保持で押し返すことをベースになんとか逃げ切りに成功したドルトムント。10人で45分をしのぎ切るミッションを達成した。

ひとこと

 余計なタックルだったけど、後半に見どころを残すという意味ではザビッツァーは満点。

試合結果

2024.3.9
ブンデスリーガ
第25節
ブレーメン 1-2 ドルトムント
ヴェーザー・シュタディオン
【得点者】
BRE:70′ エンジンマー
BVB:21′ マレン, 38′ サンチョ
主審:デニス・アイテキン

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