ポグバのタメがユベントスを救う
ミランに続き、ユベントスと序盤戦からハードモードのボローニャ。アウェイの難しい試合になることが予想されるが、なんとか勝ち点をもぎ取りたいところである。
試合はユベントスの保持が軸としてスタート。中盤を噛み合わせてユベントスのバックラインには無理にプレスをかけないボローニャに対してボールを握る。
ユベントスはレーンを入れ替えながら勝負。大外をWBに固定することなくボローニャに特にサイドの守備の基準点を作らせない。ボローニャのバックラインはユベントスの2トップにピン留めされているため、インサイドに入ってくるWBに対して後手に回るケースがちらほら。
バックラインからのショートパスでの組み立てはインサイドとアウトサイドをバランスよく使いながら。ボローニャに守備の狙い所を定められない。
ボローニャは保持に回ってもスムーズな前進ができず。最近の試合を見るよりも後方に重たい布陣だし、ビルドアップ隊の入れ替えも少なく、仕組みとして単純であった。そのため、ポゼッションではなく押し込まれる中でカウンターをベースとしたプランを構築。このプランの成否はCFのザークツィーがボールを収めて攻撃を加速させることができるかどうかにかかっている。
先制点はこのパターンが成功したところから。ザークツィーのポストを活かして抜け出したファーガソンが先制ゴールを仕留める。どこまで意図的かはわからないが、タッチが大きくなったことでサンドロを引き寄せたザークツィーのコントロールが光ったゴールシーンだった。
それ以降の前半はユベントスが押し込みながら試合を進めるが、なかなか打開策を見つけることができず。後半になると、さらにボックス内の圧を強めながら仕掛けていく。セットプレーからの二次攻撃をアクロバティックにヴラホヴィッチが仕留めるが、これはオフサイド。だが、こうしたセットプレーを含めて押し込むフェーズの攻撃は確実にボローニャのゴールに迫っていた。
60分を過ぎるとボローニャは保持から反撃。エンドイェの決定機をユベントスが体を張って防ぐなどなんとかピンチを凌ぐ場面が出てくる。
そうした苦境を救ったのはポグバ。左でタメを作り、サイドを破る形を生み出すと折り返しをヴラホヴィッチが仕留めて同点に。
終盤は互いがゴール前のシーンを迎えるなど激しい応酬になったが、どちらもネットを揺らすことはできず。試合は痛み分けで幕を閉じた。
ひとこと
ポグバ、もうしばらく見れないんだよな。
試合結果
2023.8.27
セリエA
第2節
ユベントス 1-1 ボローニャ
ユベントス・スタジアム
【得点者】
JUV:80′ ヴラホヴィッチ
BOL:24′ ファーガソン
主審:マルコ・ディ・ベッロ