徐々に飲まれてしまったソシエダが連勝チャレンジ失敗
ここからフライデーナイトの連戦が始まるソシエダ。第一ラウンドとしてホームに迎えるのはイエローサブマリンの異名を持つビジャレアルである。
立ち上がりは中盤の激しいデュエルからのファウル合戦となった両チーム。なかなか前にクリーンに進めずに苦戦する序盤戦となった。
試合が落ち着くとボールを持つようになったのはソシエダ。大外に張るWGにCBからボールをつけつつ、サイドに枚数をかけて攻略。その流れの中でマイナスからの折り返しからスビメンディがミドルシュートを放つなど、いつも通りのサイド攻撃が繰り広げられる。
ビジャレアルの非保持は4-4-2ベースでプレッシングは気まぐれ。そのため、ソシエダも自陣でパスを引き付けながらビジャレアルの間延びしたMF-DF間にミドルパスを差し込むシーンなどが見られるように。この辺りの駆け引きをソシエダはいつもよりも入念に行っていた。
ボールを失ったらハイプレスの即時奪回までがセット。WGとSBが縦にスライドすることで前線のプレス隊に加わり、ビジャレアルのバックラインにプレッシャーをかけていく。
一方のビジャレアルもCBから広がりながらボールを持つ姿勢。ソシエダの即時奪回のスタンスには徹底抗戦の構えである。ただし、ビジャレアルのプレスはソシエダほど強気ではなかったため、ボールを持つ頻度は両チームに差が出てくる。
だが、先制点はボールを持つ機会が少なかったビジャレアル。デザインされた美しいセットプレーで大外にてフリーになったアルビオルの折り返しをコメサナが仕留めて先制する。
以降はボール保持にも安定感が出てきたビジャレアル。バックラインからのパス回しで相手のプレスをいなし、試合の展開をフラットに引き戻す。
ソシエダはサイドの深い位置を取るオーソドックスなスタンスで後半の反撃を狙う。ポゼッションに対してビジャレアルは深追いするハイプレスで前半以上に高い位置から攻勢を仕掛けていく。
そしてその姿勢が奏功。CBを横切る不用意なパスミスをとがめたバエナからコメサナにラストパス。今日2点目となるゴールを決めて見せた。
2失点目を喫してからは一方的にボールを持ち続けるソシエダ。固められたインサイドにつけるのはもう難しくなってしまったので、外から地道に切り崩していくしかないのが苦しいところ。
メリーノが意地のシュートで1点を返すが反撃もそこまで。後半追加タイムにはカウンターからビジャレアルがとどめの3点目。ソシエダにとってはかつてのエースであるセルロートの一撃で試合は完全に決着。
久々の連勝を狙ったソシエダだったが、ビジャレアルに完敗。後手に回ってしまい、先制点以降は流れを引き戻すことができなかった。
ひとこと
ソシエダは変わりゆく局面を全てビジャレアルに制された感があった。
試合結果
2024.2.23
ラ・リーガ
第26節
レアル・ソシエダ 1-3 ビジャレアル
レアレ・アレーナ
【得点者】
RSO:86′ メリーノ,
VIL:17‘ 47′ コメサナ, 90+5′ セルロート
主審:イグレシアス・ビジャヌエバ