勢い持続で強敵相手の3連勝を達成
アンフィールドを征服し、ウェストハムには5得点。結果も去ることながら内容の良化も止まらないクリスタル・パレス。今節はニューカッスルを迎えての一戦である。
立ち上がりからパレスは勢いに乗った支配的なスタート。バックラインから広く幅を使ったポゼッションを行いつつ、ニューカッスルにハイプレスを諦めさせる。
ボールを奪われた後はハイプレスにシフト。バックライン、CHの押し上げはもちろんのこと、WBのSBに対しての出足も抜群で、中央だけでなくサイドの逃げ道も防いでいた。
ニューカッスルはこれに対して一発のひっくり返しを狙うアプローチ。サイドから抜け出すバーンズや、バックラインの背後に走ったイサクなどがいきなり決定機に手をかける流れまで持ち込むことで、一発逆転を狙っていく。
機会には明らかに劣るニューカッスルは前半の中盤からプレスを巻き直す形で試合の構図を変えにかかる。しかしながら、パレスはしつこいくらいのやり直しを繰り返すことでこれを回避。中盤より前で奪うというボール奪取の構図も効いておりなかなか主導権を渡さない。
それでもようやく35分付近からニューカッスルも巻き返し。ゴードンがリチャーズに警告を受けさせるなど、少しずつ押し返していく。
主導権をめぐる鍔迫り合いは後半も継続。パレスは奪った後のWBの大外抜け出しアクション、ニューカッスルはより直線的なDFラインの背後を狙う形からチャンスを作っていく。
この綱引きを制したのはパレス。トランジッションからフリーになったエゼが差し込んだ縦パスから中央攻略が発動。エゼを起点としてマテタとアイェウのコンビネーションからゴールを奪う。
このゴールからエゼが前節の流れを引く形で猛威を振るうように。これでこの試合の主導権は完全にパレスで決着した感があった。ニューカッスルも無抵抗だったわけではなく、選手交代でオープンさを増して、リチャーズの背後を前線が狙い撃ちするなど、アプローチを整理しながらゴールに向かっていくが、なかなかシュート数は増えていかない。
そんなニューカッスルを尻目にパレスは追加点をゲット。左サイドをシュラップとヒューズが崩し切ってマテタがこの試合2点目。完全に試合を決める。
勢いは今節も継続したパレス。強敵相手の3連勝で完全にグラスナー体制は軌道に乗ったと言えるだろう。
ひとこと
エゼとかウォートンがすごいのはそうなんだけど、ヒューズとかがよく見えているのがいいサッカーをしている証拠だと思う。
試合結果
2024.4.24
プレミアリーグ 第29節
クリスタル・パレス 2-0 ニューカッスル
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:55′ 88′ マテタ
主審:トーマス・ブラモール