文字通り吹っ飛ばされたスラビア・プラハ
1st legでほぼほぼ決着がついてしまったこの試合。スパルタ・プラハが突破をするためには奇跡が必要。そのためには試合序盤にいきなりゴールを決めることが足掛かりとなる。
だが、そんなスパルタ・プラハの思いを打ち砕くように先制点を取ったのはリバプール。右サイドからのマイナスの折り返しをヌニェスが仕留めて先行する。
いかにも点差がついた1st legを終えた後の2nd legという感じの入りだったこの試合。それゆえにスパルタ・プラハにも奇襲をかけるチャンスはあったように思うのだが、受ける入りからあっさりと失点してしまったのはどこか悲しい部分がある。
さらにリバプールは先制点の直後にハイプレスから追加点。相手のミスに漬け込んだクラークのゴールでリードを広げる。さらにさらにサラーのゴールも同じようにハイプレスからスパルタ・プラハのミスを誘発した形であった。
これで完全に気持ちが切れてしまったのだろう。無気力な状態の守備ブロックで4点目を喫してしまい、2nd leg単体で見てもこの時点で試合は完全に終わってしまった。
以降もリバプールの保持からゆったりと試合は進む。簡単なシュートを外すヌニェスが見られたのはご愛嬌である。それでも終了間際にスパルタ・プラハは意地の一撃。ロングボール対応に出てきたゴメスの穴をついたビルマンチェヴィッチのゴールで前半のうちに一矢報いることに成功する。
後半、リバプールは積極的な選手交代でプレータイム管理を優先。過密日程が続く中としては当然のマネジメントである。結果的に主力が残った右サイドにリバプールの攻撃は集中することになる。
その中心を担っていたショボスライが後半開始早々のゴールをゲット。スラビア・プラハに試合のリズムを変えさせないとを意識づける。さらに後半頭から入ったエリオットが追加点を仕留めて試合は6-1となる。
後半はさらに出番の少ない若手を投入したリバプールだが、前半以上に試合を落ち着いて運びながらスラビア・プラハに反撃のチャンスを与えない。結局試合はそのまま終了。2試合合わせて11得点の大量ゴールでリバプールがベスト8に駒を進めた。
ひとこと
文字通り2試合通してリバプールに吹っ飛ばされてしまったスラビア・プラハだった。
試合結果
2024.3.14
UEFAヨーロッパリーグ
Round 16 2nd leg
リバプール 6-1(AGG:11-2) スパルタ・プラハ
アンフィールド
【得点者】
LIV:7‘ ヌニェス, 8’ クラーク, 10‘ サラー, 14’ ガクポ, 48′ ショボスライ, 55′ エリオット
SPP:42‘ ビルマンチェヴィッチ
主審:アルトゥール・ディアス