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「Catch up League 1」~2024.3.10 リーグアン 第25節 パリ・サンジェルマン×スタッド・ランス ハイライト

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主力不在のパリと組み合ったスタッド・ランス

 ソシエダを無事に下し、CLベスト8への切符を手にしたパリ・サンジェルマン。続くスタッド・ランスとのホームゲームはエムバペをはじめとしてまたしても多くの主力を休養に回す形のメンバーを組んだ。

 スタッド・ランスはミドルゾーンにブロックを組む4-2-3-1。特に中盤に人についていく意識が強めの守備だった。というわけでパリは位置交換から変化をつけていく。1列上げて侵入するウガルテや大外に張るガンインとハキミが縦関係を入れ替えるなどからチャンスを作っていく。困ったら後方からベラルドやダニーロがサポートに入るのもスタッド・ランスからしたら厄介である。

 しかしながら、先制したのはスタッド・ランス。トランジッションから右サイドの伊東からのカウンターからの攻撃に対して、一度は止めたパリ。だが、余裕を見せすぎたハキミが無用なミスからディアキテにボールを奪われ、ムネツィが先制ゴールを奪う。

 先制はされたもののパリのブロック攻略は順調。位置交換からのポゼッションはお手ものでアタッキングサードへの斜めのランに対してスタッド・ランスは終始後手に回っていた。

 押し込むパリはセットプレーから先制。アブドゥルハミドのオウンゴールを誘発して試合を振り出しに戻す。さらに2分後にパリは逆転。右サイドのガンインのクロスはディフレクトとなった分、スタッド・ランスのDF陣には対応が難しかったよう。ラモスが押し込んで一気に逆転にこぎつけた。

 スタッド・ランスはプレスを強めて行こうとするが、大外に張るガンインが確実な陣地回復役として機能していた。少し気になるところがあるとすれば、ウガルテやダニーロがやや持ちすぎてしまい無用なピンチを招くことくらいだろうか。

 バックラインの隙をつく形でスタッド・ランスは同点に。アグパドゥの後方からのパス一撃でパリのCBを置き去りにしたディアキテのゴールでハーフタイム前に試合は再びタイスコアとなった。

 後半のスタートもスタッド・ランスは伊東の右サイドからのトランジッションを軸とした攻撃を見せる。これに対してはパリは左のWGのバルコラを中心としたサイドアタックで押し込みながらのトライを行う。

 より静的に試合を進めたいのはパリだが、ポゼッションの乱れからなかなか安定して押し込む展開に持ち込むことができない。パスミスからスタッド・ランスのカウンターを引き起こしてしまうこともあったし、ゆったりとした保持に回っても問題なくスタッド・ランスが振る舞うことができたのも大きい。押し込む機会を得ることができたスタッド・ランスには決定機も生まれていた。

 WGにボールを届けられれば勝負できそうなパリだが、なかなかそこまでの供給が安定せず。エムバペ、デンベレといった主力組が登場してもポゼッションを分け合う展開はあまり変わらず。80分台終盤までパリが押し込むフェーズは待たなければいけなかった。伊東とダラミーが効かなくなった終盤はパリがゴールに迫るも、最後までネットを揺らすことができず。試合は2-2のままで幕をとじた。

ひとこと

 伊東純也、がっちり戦術の中心だった。パリはエムバペ抜きでも面白い。

試合結果

2024.3.10
リーグアン
第25節
パリ・サンジェルマン 2-2 スタッド・ランス
パルク・デ・フランス
【得点者】
PSG:17′ アブドゥルハミド(OG), 19′ ラモス
STL:7′ ムネツィ, 45′ ディアキテ
主審:ウィリー・デラホッド

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