強気のケルンを苦しみながらも押し切る
CLのアーセナル戦の間に挟まれる週末を迎えたバイエルン。レバークーゼンの優勝が今週にも決まる中で、ホームでのケルン戦を迎える。
ケルンは非常に強気なスタート。バイエルンの保持に対して、バックラインに一気にプレッシャーをかけてハイラインでボールを奪いにかかる。
バイエルンは立ち上がりのプレスを平定すると少しずつボール保持で押し込むように。2人のCBとパウロヴィッチを軸に攻撃を組み立てていく。これ以降も単発でケルンのハイプレスは飛んできている。バイエルンはややパヴロヴィッチとそれより前の選手とのリンクがないように思えた。ここのギャップからハイプレスを回避できずにピンチに陥るシーンもあった。
結局、ケインがバランスをとったのを皮切りにゲレーロあたりが気を使う形で丸く収まってはいたけども、まずはケインが動き出すというのはなかなか興味深かった。中盤でボールの収めどころを作ると、大きく右サイドに展開。ここからのクロスでCBのエアポケットに入るケインを中心にゴールを狙っていく。
一方のケルンは自陣からの攻撃になると、かなりリスクを積極的に背負っていく。CBが大きく広がっていたし、中盤に刺していく意識もかなり高い。それでいて反転まで決めていたのは見事。右サイドのアリドゥの裏抜けを出口に敵陣に迫っていくが、惜しくもゴールを捉えることはなかった。
後半もハイプレスに出てくるケルン。バイエルンは自陣でビルドアップを引きつけながら、前線で時間を作れる選手が挟まれないように手前で引きつけ続ける。
しかしながら、前線で時間を作れる選手の1人であるコマンが負傷で途中交代。どちらかといえば時間を貰いたいタイプのムシアラが投入されて、前線は彼に向けたスペースメイクに奔走することになる。
押し込む機会を掴み直したバイエルンはようやく解決策を見つけることに成功。セットプレーからゲレーロのミドルでボックスの外からの襲撃が実る。これで前に出る。
バイエルンはリード後のゲームコントロールには少し無頓着なようだった。前に出てくるケルンに合わせるようなオープンなゲームで互いに撃ち合いに出るように。入れ替わったバックラインのミスも含めてウルライヒの任せとけ!!というスタンスは非常に頼もしいものだった。
結局終了間際のケインとミュラーの老獪なプレーから仕上げの追加点を決めたバイエルン。ホームでのクリーンシートでアーセナル戦に向けて準備万端だ。
ひとこと
ミュラー、あまりにも老獪すぎる2点目だった。
試合結果
2024.4.13
ブンデスリーガ
第29節
バイエルン 2-0 ケルン
アリアンツ・アレナ
【得点者】
BAY:65′ ゲレーロ, 90+3′ ミュラー
主審:フランク・ヴィレンボルフ