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「Catch up FA Cup」~2024.4.20 FA Cup Semi-final マンチェスター・シティ×チェルシー ハイライト

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工夫のプレスに耐えたシティがファイナルへ

 マドリーとの激闘の末、PK戦でCLの舞台から姿を消したシティ。休む間もなくFA杯でチェルシーとの準決勝に臨む。

 シティはミッドウィークの疲労を振り払うかのように立ち上がりからプレッシングに。珍しく試合開始から強度高めのチェイシングを行っていく。序盤はここからのショートカウンターからチャンスを作っていく。

 チェルシー側の守備も特殊だった。2列目のWGは前に残って圧力をかけていく。その代わり、背後をシティのWGに使われるケースもしばしば。マドゥエケの背後に立つグリーリッシュにはシティはボールを供給することができていたが、チェルシーはこれを織り込み済み。カイセドがバックスに入り5枚になり、中盤はボールサイドにスライドする。

 チェルシーのこのプランはやや前後分断気味なので、素早く使われたら埋められない可能性もあるし、CHと後方はまずい形で受けることもしばしば。シティの前線はボックス内でのオフザボールが活発なこともあり、スモールスペースの攻略から決定機を迎えるなど、フィーリングは悪くなさそうだった。

 一方のチェルシーもカウンターに出ることができれば見返りは十分にありそうな構造。厚みを出した前残り部隊のカウンターもしくはボール奪取からのショートカウンターでチャンスを作っていく。オルテガのスーパーセーブがチームを救う場面もあった。

 ただ、チェルシーからすると前後分断をここまでというのはやり過ぎ感があったのだろう。少しずつWGが守備位置を下げる形でジリジリと調整。下がりつつ、カウンターの圧力を担保することはできるのかが問われそうな調整を挟んだところで試合はハーフタイムを迎える。

 しかしながら、チェルシーは前からのプレスへの成功で後半をスタート。全体を高くコンパクトに維持したまま敵陣での攻め手を作っていく。

 だが、シティは少しずつこれを押し返して敵陣でのプレーを増やしていく。それでもカウンターから十分にチャンスを作るなど、チェルシーにとっては十分に得点の可能性を感じることができる内容であった。

 エネルギーの部分で蓄積疲労と感じる内容だったシティだったが、84分に悲願の先制点をゲット。左サイドからのクロスをベルナルドが仕留めてついにリードを奪う。

 このゴールによるリードをなんとかキープしたシティ。チェルシーとのコンディションの差を感じる内容にはなったが、粘りながらの決勝ゴールを守り切り、決勝にコマを進めた。

ひとこと

 カウンターから数多くのチャンスを作ったチェルシー。プレスのアイデアも含めて結構面白いと思ったのだけども。

試合結果

2024.4.20
FA Cup
Semi-final
マンチェスター・シティ 1-0 チェルシー
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
Man City:84′ ベルナルド
主審:マイケル・オリバー

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