セットプレーからの先制点を守り切り大一番に弾みをつける
CL真っ最中のバルセロナ。ホームでのリターンレグをリードした状態で迎えることができる。リーグ戦はなく万全の調整でバルセロナに乗り込んでくるパリに対して、バルセロナも週末のリーグ戦はターンオーバーでの対応となった。
メンバーを入れ替えてもバックラインからのキャリーでスタートするバルセロナ。いつも通りの3-2-5でのポゼッションを行う。カディスのベースのフォーメーションは4-4-2なのだが、非保持においてはマンツーベース。あくまで捕まえるのは人でコンパクトさよりもホルダーを捕まえ続けることを重視していた。
バルセロナは比較的マークの緩いサイドからボールを前に進めていく。ここのあたりはクバルシの配球力が光る部分。ジリジリと押し込みながら敵陣に入っていく。
一方のカディスはボールを奪ったら縦に素早くつけていく流れ。左に流れるラモスを軸に、少ない手数で前に進んでいく。時折ポゼッションの機会もあるカディスだったが、こちらはコンパクトさを重視するバルセロナの守備に苦戦。ライン間を繋いで進んでいくのは無理そうな風情であった。
チャンスが少ない試合だったが、先制点はセットプレーから。フェリックスのアクロバティックなゴールでスコアを動かすことに。以降もフェリックスを起点にフェルミンが決定機を迎えるなどカディスにとってはギリギリの厳しい対応が続いていく。
後半もバルセロナはボール保持でスタート。前半に引き続き3-2-5でのポゼッションを行っていく。しかしながらカディスはこれに抵抗。右サイドから縦に早く進む形を作るなど、試合の展開をオープンに誘導していく。
バルセロナにとっても早く攻めるアクションを促されること自体は特に問題はなし。チャンスを作る機会はもっと欲しいので、このテンポアップには乗っかる形で攻めることを選んでいた。
ただ、気持ち押し下げられ過ぎている時間が長かったのは気がかり。カディスにクロスからのチャンスメイクを浴びることを防ぐことができなかったのは気になるポイントだった。
流れを変えたのは交代選手。特に速い展開で1on1で勝負できるヤマルの投入は効果抜群。これで大きくバルセロナにペースを引き込むこととなった。
カディスも交代選手で味変にトライするが、迎えた決定機は守護神のテア・シュテーゲンがファインセーブでストップ。なんとか逃げ切り勝利を果たし、大一番を前に弾みをつけた。
ひとこと
フェリックス、フィーリングが良さそう。
試合結果
2024.4.13
ラ・リーガ
第31節
カディス 0-1 バルセロナ
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
BAR:37′ フェリックス
主審:プリド・サンタナ