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「Catch up Premier League」~2024.4.20 プレミアリーグ 第34節 ウォルバーハンプトン×アーセナル ハイライト

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強度が出ないなりの強さ

 レビューはこちら。

 CL敗退にPL首位陥落と苦しい1週間となったアーセナル。それでもまだ続く中2日の連戦。次なる相手はウルブス。ただ、ウルブスも前線とワイドの選手のやりくりに厳しいものがある。それぞれ苦しいスカッド事情で迎える一戦となった。

 そのため、試合は互いの保持の時間が長いスタートに。それでもロングカウンターができる選手がいないウルブスは前からプレスに行かなくては行けないし、アーセナルもスタイル的に前から追うスタートとなった。

 手応えをより掴んだのはアーセナルだろう。浮きやすいSBのポジションから相手の中盤やWBを自陣側に引き付けて、中盤にスペースを作る。このスペースにライスが入り込むことでドリブルから前線にボールを運んでいく形を確立する。

 アーセナルは右サイドからウルブスのゴールに迫っていく。ホワイトが手前で相手を引きつける分、ダブルチームに苦しむことがないサカはオンザボールでもオフザボールでも一定のパフォーマンスを披露することができていた。だが、ボックス内の守備はウルブスに踏ん張られてなかなかこじ開けることができない。

 保持に回ったウルブスはサイドに散らしながらアーセナルのプレスを逃すスタート。だが、こちらはアーセナル以上に中盤での剥がしには苦労。出ていけないならいけないなりにコンパクトにというアーセナルの差配に対して対策を打つことができなかった。

 それでもロングボールからキヴィオルを狙い撃ちすることで打開を狙うウルブス。ジョアン・ゴメスが競り勝ったところから迎えた決定機は前半の最もクリティカルなチャンスの1つだ。

 だが、前半にゴールを手にしたのはアーセナル。ジェズスの高い位置からのキープの恩恵を受けたトロサールが見事なトウキックからの先制ゴールを決めた。

 後半、アーセナルはギアアップ。プレスを強めつつ、前半よりも間延びしたウルブスのライン間に縦パスを入れることで敵陣に侵入していく。

 だが、ウルブスのボックス内の堅さは健在。セットプレーの攻撃を含めてアーセナルの攻め筋を受け切る。

 70分以降はアーセナルのプレスも緩み、展開はオープンに。マルティネッリ、アイト=ヌーリといった両チームのキーマンによる陣地回復が目立つようになる。そうした中でも保持の安定感に勝るアーセナルがやや主導権を握る。

 決着は追加タイム。右サイドの角度のないところから試合を決めたのはウーデゴール。頼れるキャプテンの一撃で苦しい1週間の最後を暫定首位浮上で締め括ったアーセナルだった。

ひとこと

 強度が足りないながらもそれなりにまとめることで強さを見せたアーセナルだった。

試合結果

2024.4.20
プレミアリーグ 第34節
ウォルバーハンプトン 0-2 アーセナル
モリニュー・スタジアム
【得点者】
ARS:45′ トロサール, 90+5′ ウーデゴール
主審:ポール・ティアニー

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