真っ向勝負に立ち向かったコロンビアがブラジルの首位通過を阻む
すでに連勝で突破を決めているコロンビア。ブラジルはあと1ポイントを積むことができればグループステージの突破は確定。しかしながら、隣のグループの通過チームはウルグアイとパナマ。実力差があることを踏まえると、ブラジルは勝利でコロンビアを上回りたいし、コロンビアにとっても首位の座をキープしたいという状況である。
そういった状況もあり、両チームとも非保持にかなり気合が入ったスタートとなった。特にサイドは両チームとも高い位置から相手を捕まえにいく状況がデフォルト。両チームともワイドの選手がプレッシャーを受ける序盤戦に。
均衡した展開は少しずつサイドアタッカーの突破力の差が出てくる展開に。コロンビアのディアスも優れたアタッカーには違いないが、サイドでの1on1においては世界最強クラスのヴィニシウスだとコロンビアは少し分が悪い。そうした状況を踏まえて、むしろコロンビアは中央でコルドバが体を張ってロングボールから押し下げるところを織り交ぜる形を作っていく。
優位に立ったブラジルはセットプレーから先制点をゲット。ハフィーニャの強烈なFKが直接ゴールを揺らし、ブラジルが欲しかった先制点を手にすることに。
コロンビアも同じくセットプレーからネットを揺らすが、こちらは取り消しに。お互いのチャンスはオープンプレーではなくセットプレーに集約されていたが、そのセットプレーでは明暗が分かれる前半となった。
失点以降は保持ベースの時間が増えるコロンビアであったが、ブラジルを前になかなかハメスの自由化が刺さらない展開に。苦戦が続く状況であったが、前半ATにコルドバのポストから抜け出しに成功したムニョスが同点ゴールをゲット。ハーフタイム前に試合を振り出しに戻す。
後半、ゆったりとボールを持つ展開となったブラジル。コロンビアからすれば同点でもOKという状況ではあったが、こちらもハイプレスでブラジルの保持を阻害しにかかるように。
よって、後半は高い位置からのプレスから共にカウンターでチャンスを作り出す展開に。しかしながら、両チームともうしろが堅く、最後までネットを揺らすところには至らない。試合は引き分けのまま終了。首位がコロンビア、2位がブラジルという順位でグループステージを終えることとなった。
ひとこと
ここで終わらせるのかよ!という終了間際のブラジルの面々の抗議が彼らの狙いが首位通過だったことの裏返しになっていると思う。
試合結果
2024.7.2
コパ・アメリカ 2024
グループD 第3節
ブラジル 1-1 コロンビア
リーバイス・スタジアム
【得点者】
BRA:12‘ ハフィーニャ
COL:45+3’ ムニョス
主審:ヘスス・ヴァレンスエラ