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「Catch up EURO」~2024.6.26 EURO 2024 グループE 第3節 スロバキア×ルーマニア ハイライト~

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引き分けでOKには見えない90分間の綱引き

 グループEは全チームが1勝1敗で並ぶ四つ巴の大激戦。しかしながら、他グループの3位の成績からすると勝ち点4を確保すれば3位でも通過は可能。スロバキアとルーマニアの一戦は引き分ければ互いに突破が決まるという両方助かるルートがある一戦となる。

 しかしながら、立ち上がりから両チームとも真摯に目の前の状況に向かっていった一戦といっていいだろう。ルーマニアは無理にプレスに行かず、立ち上がりはスロバキアがボールを持つスタートとなる。CBがキャリーしてルーマニアの中盤と駆け引きながらボールを動かしていく。

 基本線としてはサイドに展開した後にCFのストレレツを狙っていくスロバキア。ロングボールを含めてひとまずここに収まれば安泰という感じだろう。

 一方のルーマニアは高い位置からのパスカットで反撃。初戦で大活躍したラティウは素早いボール奪取から一気に敵陣まで侵攻してシュートまでたどり着くなど、早い時間から存在感を見せる。相手陣内に一度踏み込んだら逃がさないという姿勢をプレスで見せたルーマニア。落ち着いてボールを運んでいたのはスロバキアの方だったが、シュートまでたどり着く機会はルーマニアの方が多い立ち上がりとなった。

 しかしながら、先制点を決めたのはスロバキア。シュクリニアルの対角パスから右サイドに展開すると。サイドからのクロスにドゥダが飛び込んで先制点をゲット。一瞬戻りが遅れたルーマニアの左サイドの守備を壊して得点を奪う。このフィードもそうだが、クロスなどの長いボールを背走させる形で対応させることでスロバキアはルーマニアを苦しめている印象があった。

 だが、ルーマニアも前半の内に反撃。右サイドのハジの仕掛けからPKを獲得。何とかボックスの外で食い止めたかったハンツコだったが、エリアへの侵入を許してしまった。

 同点ゴールで流れを引き戻した感があったルーマニア。スロバキアも中盤での寄せに一歩も引かないまま食らいついていく好ゲームとなっていた。

 後半も主導権は依然として綱引き。対角パスから押し下げるムーブを見せるスロバキアに対して、カウンターで中を鋭進していくルーマニアはついていく姿勢を見せていく。

 最終的に固めた中央に突っ込んでいくルーマニアに比べると、シュクリニアルの右サイドへのフィードと左サイドのハラスリンという攻め手がある分、スロバキアの方が有利に見えた。だが、前線が元気なうちに試合を決めることができなかったスロバキア。再び試合はフラットな終盤戦に突入する。

 引き分けならばどちらも突破という談合上等の姿勢は最後まで見えなかったこの試合。90分間ぶつかり合って勝ち点1を取った両チームは揃ってノックアウトラウンドに駒を進めることとなった。

ひとこと

 いやぁ、いい意味で引き分ければ両方突破できるという条件がある試合には思えなかった。

試合結果

2024.6.26
EURO 2024
グループE 第3節
スロバキア 1-1 ルーマニア
フランクフルト・アレナ
【得点者】
SVK:24’ ドゥダ
ROU:37‘(PK) マリン
主審:ダニエル・シーベルト

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