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「Catch up J2 League」~2024.6.29 J2 第22節 大分トリニータ×ヴァンフォーレ甲府 ハイライト

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展開は変わってもジリジリ感は変わらないスコアレスドロー

 前節、アウェイで衝撃的な敗戦を喫した大分。今節はホームで甲府相手に再起を図る一戦に臨むこととなる。

 バックスには無理にプレスに行かない甲府に対して、大分はゆったりと保持をスタート。非保持では3バック型の形ではあったが、ボール保持の際は右のCBであるペレイラが右サイドを押し上げる形での4バック型のビルドアップがメイン。アダイウトンの外側からのキャリーで敵陣に侵入していく。

 一方の甲府もボールを持つことができれば対角フィードでWBから前進を狙っていく所存。右サイドに蹴りこみながらポイントを作っていく。だが、そこから先のサイド攻略には難がある甲府。大分が中央に組んだ5バックの壁は厚く、同サイドをクリーンに抜け出すこともできない甲府は敵陣でのクロスに手ごたえを感じることができない。

 大分も保持で解決策を出せるわけではない。先に挙げたサイドのスライドに加えて、CFへのロングボールも活用していたが、こちらも効果は限定的。そのため、甲府にサイドから押し下げられた際に手軽に陣地回復をする手段はない。押し込む策としては中央のウタカもいる甲府が優位。だが、お互いにチャンスまではいたらず、試合はジリジリとした堅い展開が続くこととなった。

 後半、大分は明確にサイドの押し上げを強調するスタート。4バック的にSBを高い位置にピン留めすることで甲府のプレス隊を撃退しつつ、押し込む流れに。前半の終盤は甲府が押し込むことに関してはイニシアチブを取る形になっていたので、そこからは試合が反転した形に。今度は陣地回復に苦労するのは甲府の側であった。

 大分の攻撃のメインはやはり右サイド。ペレイラの突撃から厚みを出していくという変形は実に片野坂監督の志向するスタイルっぽい。サイドで奥行きを作りながら、少しずつ敵陣に迫っていく。

 苦しくなった甲府は選手交代でリフレッシュを敢行。三平の投入でプレスのスイッチを入れて試合の流れをプレッシングから活性化させていく。直後にウタカ→武富の交代で非保持での勝負に狙いをフォーカスしていく。

 終盤は縦に速いスピーディな展開になった両チーム。大分はカウンターから、甲府はセットプレーからゴールに向かう動きをつけていくが、どちらも最終的にゴールを破ることはできず。試合はスコアレスドローでの決着となった。

ひとこと

 特に大分は交代選手でのもう一押しは欲しい感じがした。

試合結果

2024.6.29
J2 第22節
大分トリニータ 0-0 ヴァンフォーレ甲府
レゾナックドーム大分
主審:吉田哲朗

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