地力を見せたコロンビアがGSを突破
パラグアイ相手に快勝を決めたコロンビア。コスタリカを下せばブラジルに先んじてグループステージの突破を決めることになる。
ブラジル相手にかっちりと自陣を固めた第1節とは異なり、コスタリカはかなり積極策でコロンビアに立ち向かってくる。ロングキックからハイプレスに出ていくことでコロンビアの自陣でのボール回しにプレッシャーをかけていく。
コロンビアは落ち着かせるのにかなり苦労した立ち上がりとなった。裏へのスペースがあるので、ボールをまずは裏に出していくが、コスタリカはハードタックルで起点を作ることを阻止。コロンビアにとって救いだったのはコスタリカもまた縦に速い展開に持ち込まれると起点を作るのに苦労していたことである。
20分がすぎると少しずつコロンビアはボール保持から相手を揺さぶることができるように。左右に広くビルドアップをすることで5-3-2と5-4-1のハーフアンドハーフという風情のコスタリカの前線の守備を狭く守らせないことに成功する。
サイドではディアスがボールを収めつつ、ハメスが自由なポジションでボールサイドに流れることで圧力を作り出していく。コスタリカはこのハメスのポジションの歪みを保持に転じたことに崩すことができていなかったので、コロンビアにとってハメスの移動の収支はプラスと言っていいだろう。
徐々にテンポを握ったコロンビアはコルドバの裏を取るアクションからPKを獲得。ディアスがこのPKを仕留めて先行する。さらに勢いに乗るコロンビアはハメスが中盤に降りてスルーパスを通すなど攻勢を強めてハーフタイムを迎える。
後半もコルドバを使って堅実に前進をするコロンビアがペースを握ることに成功。右に流れることでコスタリカの守備に風穴を開けていく。
押し込むコロンビアはセットプレーから追加点をゲット。サンチェスがゴールを押し込んでさらにリードを広げる。その直後には3点目もゲット。右で勝負していたコルドバが抜け切ることに成功し、またしてもゴールを決める。
コスタリカは最後に4-4-2にシフトするが、時すでに遅し。エネルギーは残っておらず、そのままコロンビアに逃げ切り勝利を許した。
ひとこと
コスタリカの積極策は面白かったが、コロンビアがきっちり自力で上回った試合だった。
試合結果
2024.6.28
コパ・アメリカ 2024
グループD 第2節
コロンビア 3-0 コスタリカ
ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム
【得点者】
COL:31‘(PK) ディアス, 59’ サンチェス, 62‘ コルドバ
主審:グスタボ・テヘラ