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「Catch up J1 League」~2024.11.9 J1 第36節 東京ヴェルディ×ヴィッセル神戸 ハイライト

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磐石ムードの神戸を山見のクロスが揺るがす

 立ち上がりは右サイドめがけたロングボール勝負。右に流れる木村をターゲットにした東京Vが早々にシュートを繰り出すと、武藤へのロングボールをベースにした神戸がすぐさま反撃に。東京Vは神戸のバックスに積極的なプレスを敢行するが、神戸は広げるポゼッションとロングボールを組み合わせて前進する。

 神戸はセットプレーから先制。山川がゴールを決めて試合を7分に動かす。

 以降は東京Vの保持が増える展開となった。東京Vはバックスの構造の噛み合わなさを生かし、3バックの外から前進を狙う。だが、神戸の守備を前にきっかけを作れず。1stプレスラインを超えるところから前進を狙っていきたいところなのだが、神戸の2列目のネガトラが早くなかなかズレを作れない。

 サイド攻撃においてもズレは発生せず、インサイドでの高さでも不利。東京Vはどこからなら有効な攻めどころになるのかを思案しながらのボール回しとなった。

 そうした間にも神戸はロングボールとセットプレーをベースに地道に反撃。大迫がいなくとも中央で佐々木がターゲットになり東京V相手につっかけることができたのは大きかった。

 セットプレーでの先制点以降は手堅く試合を展開。神戸は理想的な試合運びでセーフティな状態のままハーフタイムを迎える。

 リードを許している東京Vは攻守のサイクルを早く回してテンポを上げていく。高い位置から追いかける形も増えるが、神戸はロングボールで回避。強度の高い展開に局面でデュエルが増えて、コンタクトによって試合が止まる場面も増えていく。

 時間の経過とともに東京Vは押し込む機会を増やすが、サイドも内側もなかなかきっかけを作れないという状況は前半と変わらない。染野を投入し、東京Vは4-4-2に移行するが、神戸も菊池や初瀬などバックスを固めることでクローズの意思を示した。

 このまま試合は終わるかと思われたが、左サイドからの山見のクロスを処理しようとしたトゥーレルがオウンゴールを献上。後半追加タイムに追いつかれることを許す。

 優勝のために勝ち点3が欲しい神戸は終盤に畳み掛けを見せる。終盤は一気にギアが上がったアップテンポな展開になるが、どちらのチームもこじ開けることはできず。試合は1-1のまま幕を閉じることとなった。

ひとこと

 山見、いくらでも仕掛けてやるという点で肝が据わっているなと思う。

試合結果

2024.11.9
J1リーグ
第36節
東京ヴェルディ 1-1 ヴィッセル神戸
味の素スタジアム
【得点者】
東京V:90+1‘ マティアス・トゥーレル(OG)
神戸:7‘ 山川哲史
主審:木村博之

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