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「Catch up J1 League」~2024.10.2 J1 第29節 セレッソ大阪×ガンバ大阪 ハイライト

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最後のダービーを白星で飾った小菊セレッソ

 台風の影響で延期になった大阪ダービーはミッドウィークにねじ込まれることに。どちらのチームも苦しんでいる最中なだけに、ダービーを機に一気に転換点を迎えたいところだろう。

 C大阪は前節G大阪を苦しめた東京Vと同じ3-4-3でこの試合に臨む。C大阪を見るのは久しぶりなので、ここにたどり着いた文脈はよくわからない。だが、大外を起点としてボールを動かしているところを見ると、このシステムをきっちりと生かそうとしているのだなということは伝わる。

 C大阪は大外を起点とすると、ここからハーフスペースの裏を取る形でラインを下げに行く。G大阪のラインの統率がなされていたため、オフサイドとはなったが狙いはよく見えるボールの動かし方だった。

 敵陣に侵入できるルートを確保したC大阪は流れの中から高い位置のプレスを増やすように。G大阪はウェルトンへのロングボールを積極的に使っていたが、競り勝てるかどうか以前にそもそも長いレンジのボールの質が低く、ボールを捨てるだけになってしまう。

 守備においては流れの中では静的なアクションが目立つチーム同士の対戦ではあったが、流れの中で繰り出されるC大阪の即時奪回のアクションに対して、G大阪が明確なアンサーを出せない状況が続き、試合はC大阪がペースを握る格好となる。

 ボールを蹴らせて回収する機会を十分に確保したC大阪はトランジッションから喜田やセアラが一森を脅かすシュートを放っていく。特にセアラは終始G大阪の脅威になっていた。狭いスペースでも前を向いてシュートを打てる態勢をきっちり作るというスタンスはインサイドを閉じきれないこの日のG大阪と相性がいいものだったといえるだろう。

 後半も展開は同じくC大阪が押し込む流れ。その流れに乗るようにC大阪は先制点をゲット。セットプレーからニアサイドに抜け出した西尾がまるでストライカーのようなゴールを叩き込む。

 先制してもC大阪はプレッシャーの手を緩めることなく前から相手を捕まえに行く。G大阪はプレスを外したいところだが、前線にロングボールをアバウトに収めてくれるFWはおらず、ボールが動くルートも単一でC大阪は次を予測しやすくなっていた。

 CBにシャドーがプレスに行く意識が高かったC大阪に対して、SBは時間を貰えることが多かった。だが、半田が時間を貰ってもどうしようもなさそうにたたずんでおり、なかなかこの状況を有効に使えてはいなかった。

 ブレイクスルーがない状況のG大阪。終盤の頼みの綱となったのは交代で入った坂本。ライン間での素早いターンから敵陣に侵入する機会を担保する。

 さらにG大阪はセットプレーからチャンス。前線に上がった中谷が決定機を迎えるが、ドフリーの状況でパスを選択してしまい、決定機を逸することに。

 結局試合はそのまま終了。守り切ったC大阪が勝利し、小菊監督最後の大阪ダービーを白星で飾った。

ひとこと

 前節とはテイストの違う3-4-3に対峙したがこれはこれで苦しいG大阪であった。

試合結果

2024.10.2
J1リーグ
第29節
セレッソ大阪 1-0 ガンバ大阪
ヨドコウ桜スタジアム
【得点者】
C大阪:48‘ 西尾隆矢
主審:池内明彦

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