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「Catch up Premier League」~2024.9.14 プレミアリーグ 第4節 アストンビラ×エバートン ハイライト

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悪夢が過ぎるエバートンを絶好調のスーパーサブが仕留める

 開幕3戦で3連敗。中でも前節はあっという間に2点のリードを溶かしてしまうというパンチのある負け方をしてしまったエバートン。ビラ・パークという難所ではあるが、なんとか勝ち点をもぎ取っていきたいところである。

 前節の反省をしたのかエバートンは前からプレスに出ていかないプラン。トップの守備位置は中盤スタートであり、ガッチリとブロックを組む。

 引きながらも人についていく形がメインのエバートン。ビラはいつもよりも細かくレーンを変える斜めのランを頻発して少しずつズレを作る。例えば、序盤のハーフスペースに突撃したラムジーがボールを持ちながらサイドに流れて、ハーフスペースに遅れて突撃したティーレマンスがフリーでクロスを挙げたシーンなどは一例と言える。

 このように保持からブロック攻略を取り組むビラは優勢。エバートンは時折見せるハイプレスも空振りが続き苦戦する。しかし、先制点はエバートン。その空振り続きのハイプレスでオナナを咎めることに成功すると、マクニールがタイミングを外す技ありのシュートでマルティネスが守るゴールマウスを撃ち抜く。

 さらには、エバートンはセットプレーから追加点まで手にする。自慢の打点の高さを発揮したキャルバート=ルーウィンがセットプレーからネットを揺らし、リードを広げる。ここまでは前節と同じシナリオだ。

 追いかけるビラは前半のうちに1点を返す。左サイドからのふわっとしたクロスをワトキンスが叩き込み追撃。ようやくエースが目覚めてゴールを決めた。

 後半、アストンビラはバークリーが登場。前節も登場とともに左右に動かしながらポゼッションの礎を取り戻したバークリーは今節もビラに安定をもたらす。オナナは前半に痛めるシーンもあったため、完全にタクティカルな交代とは言えないが、少なくとも実際の効果としてポゼッションの傾向に変化はあった。

 押し下げられるのを嫌がるエバートンはプレスを強めるが、ここはアストンビラが一枚上手。押し込みながらエバートンのブロック攻略を狙っていく。それであればということでエバートンはキャルバート=ルーウィンのカウンターで少ない手数で押し下げにいく。エバートンが縦に速い選択をした結果、少しずつ展開はアップテンポになっていく。

 オープンな状況でスコアを動かしたのはアストンビラ。左サイドからのクロスに反応したハリソンが不運な形でゴールをアシスト。前節に続いてエバートンは2点のリードを溶かしてしまう。

 このゴールでエバートンのイレブンは完全に意気消沈。自陣から出ることができない状態が続き、ひたすら耐える展開に。そのエバートンとは対極であるノリに乗っているデュランがこの試合のマッチウィナー。衝撃のミドルを叩き込み、これで途中出場の3試合でゴールを決めたこととなった。

 落ち着いて逆転勝利を引き寄せたアストンビラとまたしても2点差からの逆転負けを喫したエバートン。ダイチにとっては代表ウィーク明けも苦しい状況が続くこととなってしまった。

ひとこと

 ビラの2点目でエバートンの心が折れる音が聞こえてきたような試合だった。

試合結果

2024.9.15
プレミアリーグ 第4節
アストンビラ 3-2 エバートン
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:36′ 58′ ワトキンス, 76′ デュラン
EVE:16′ マクニール, 27′ キャルバート=ルーウィン
主審:クレイグ・ポーソン

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