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「Catch up Premier League」~2024.9.29 プレミアリーグ 第6節 マンチェスター・ユナイテッド×トッテナム ハイライト

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あまりにも遅すぎる目覚め

 いわゆるビッグ6の中で突き抜けられない戦いが続く両チームの一戦。だが、この試合においてはくっきりと立ち上がりから両チームの明暗が分かれたと言っていいだろう。

 トッテナムの高い位置からのプレッシングを基調とするハイテンポなプレーにユナイテッドは完全において行かれてしまった感がある。3分のジョンソンのゴールシーンはファン・デ・フェンの持ち上がりを止めに行くのが遅れたウガルテとデ・リフトにも問題はあるし、守備がスライドできていないのに何故か逆サイドがフリーになるという不思議さもあるゴールだった。

 失点前のシーンではブルーノがキャリーを怠ったところからトランジッションが発生。運んで欲しいところを運ばずに、豪快なドリブルで敵陣に侵入されたという一連の流れも切ないものだった。

 失点したユナイテッドはカウンター勝負にフォーカス。縦に速い展開で巻き返しを狙う。だが、保持者にタメが効く人がおらず攻め上がりの時間は作れないし、スプリントしながらのプレーになるためパスの精度が落ちるという苦しい循環。かといって自陣でのポゼッションをすれば横パスからトッテナムのプレスの餌食になってしまう。

 トッテナムからすると、速いテンポを仕掛けられてもサイドの低い位置に流れるソランケとマディソンに預けることができるので、プレス回避は心配なし。さらには先制点以降も左サイドのハーフスペースをウガルテを軸に攻略することができていた。あとは決めるだけという決定機を逃してしまったのがトッテナムの前半の唯一の心残りだろう。

 ユナイテッドは自陣でのデ・リフトやダロトのパスミスでリズムをさらに悪くすると、40分過ぎにはブルーノが一発退場。さらにはメイヌーも負傷交代に見舞われることに。悪い状況は前半にさらに悪くなり、ハーフタイムを迎えることとなったユナイテッドだった。

 後半、ユナイテッドはカウンターをベースに10人での戦い方を提示する立ち上がり。しかしながら、トッテナムは早々にひっくり返すことに成功。右サイドへのロングボールを起点にしたラインブレイクで一気に押し下げると、右サイドからの折り返しをアクロバティックにクルゼフスキが仕留めて追加点をゲット。ユナイテッドは交代で入ったカゼミーロの対応がエラー。前半で入ってきたマウントの余計なイエローしかり、入ってきた選手が士気が下がるようなプレーをしてしまうと苦しい。

 2点目が決まったところでユナイテッドはようやく目を覚ました感がある。前線は高い位置からプレッシャーに行くなどアクティブさは11人以上と言ってもいいくらいだった。

 CKから押し下げる機会を作るとユナイテッドは一気に攻撃に打って出る。ゴールに押し込むことはできないが、前線でも少しずつチャンスを得て、数的不利を感じさせない時間を作る。

 だが、終了間際にトッテナムは追加点。押し込まれる陣形を跳ね返すように攻撃に打って出ると、3点目を奪取。試合を完全に決める。

 10人で2点差になりようやく目を覚ましたユナイテッド。それでもスコアを動かすことはできず、0-3での完敗を喫した。

ひとこと

 入りが全てだと思う。火事場になってからようやく覚悟が見えるのでは遅すぎる。

試合結果

2024.9.29
プレミアリーグ 第6節
マンチェスター・ユナイテッド 0-3 トッテナム
オールド・トラフォード
【得点者】
TOT:3′ ジョンソン, 47′ クルゼフスキ, 77′ ソランケ
主審:クリス・カヴァナー

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