拮抗した展開はドロー決着
ボールを持つスタートになったのはホームの上海海港。後方のCBとCHで2-2ブロックを形成。中盤のマテウスをフリーマンとしてボールを動かしながら崩せるポイントをつかみにいく。
ただ、結局のところ効果がありそうだったポイントはシンプル。2トップであるオスカルとグスタボにボールを当てて押し込む形からチャンスを狙っていく。
ジョホールはこちらもシンプルなカウンターで応戦。特に上海海港の左サイドの背後を取るところからポイントを作って敵陣に一気に攻め込む動きをみせていく。上海海港は強引なプレスでボールを取りかえそうとするが、やたらと中盤が味方を追い越すアナーキーなプレスの実効性は低く、なかなかカウンターを阻害することが出来なかった。
少しずつ保持の時間が増えていくジョホールは真ん中にボールを当てながら左右に展開するなど、ポゼッションからの押し込みも徐々に見せるように。上海海港の強引なプレスにしっぺ返しを食わさせようとシャドーのズレを作りながらの前進を進めていく。
それぞれの押し込み方がある中でゴールを前半の内に奪ったのはジョホール。右サイドのアリフ・アイマンのカットインから左足で見事なシュートでゴールをゲット。リードでハーフタイムを迎える。
後半も保持ベースとなったのはホームの上海海港。バックスも躊躇なく高いラインを取る形で、ジョホールのロングボールからのカウンターを警戒。迎撃を成功させると見事にそのまま同点ゴールまで。左のバルガスのカットインからライン間へのオスカルへのパスが通ると、右に振ってグスタボ。後半始まって間もなく試合はふりだしに戻る。
ジョホールもすぐに反撃。勢いに乗る上海海港をひっくり返すように左の奥を取ったCFのオフレゴンから右のアイマンへの展開を見せて、ジョホールは追加点をゲット。少ない手数であっさりと上海海港の守備を打ち崩し、またしてもリードを奪う。
だが、めげずに押し込み続ける上海海港はセットプレーからウィリアンが叩き込んで同点ゴールを手にする。中盤はやや乱戦だった試合だが、ゴール以降は上海海港が押し込み続けてさらに勝ち越しゴールを狙っていく。
ジョホールは苦しい展開になったが、荒れ気味の終盤をなんとかのりこえて勝ち点1を確保。面目を保つことができた。
ひとこと
ジョホールは無理を効かせるというよりは冷静に目の前の出来事に取り組んでいる好チームだった。
試合結果
2024.9.18
AFC Champions League Elite
リーグステージ 第1節
上海海港 2-2 ジョホール・ダルル・タクジム
浦東足球場
【得点者】
上海海港:49’ グスタボ, 73’ ウィリアン
JDT:45‘ 57‘ アリフ・アイマン
主審:アフメド・アルカフ