決め手は紙一重で刺さらず
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過密日程ながらロンドン引きこもり生活が向こう1ヵ月ほど予定されているアーセナル。今節のアウェイももちろんロンドン。ウェストロンドンでフラムとの一戦に挑む。
ボールを持つアーセナルは右サイド偏重。トラオレの背後を取るウーデゴールからサカ、ハヴァーツとの連携でボックス内に迫っていく。ボールタッチはユナイテッド戦よりは悪くないと感じる立ち上がりだった。
フラムはイウォビを右のWBに下げる形で5バックで対応。これによって、サイド攻撃に対する守備は枚数をかけやすくなっていた。
押し込まれるフラムだが、ワンチャンスから先制点をゲット。ロングボールの競り合い、オフザボールでのコース取りでキヴィオルを圧倒したヒメネスがシュートを仕留めてスコアを動かす。
アーセナルはややこのプレーで精度がバタついた感があった。左サイドはキヴィオル起点での押し上げとややアナーキーなティンバーのポジションによりトロサールが孤立。右サイドに望みを託し、左サイドは飛び込む専門というバランスで攻めていく。
しかし、徐々にフラムはブロックのスライドで穴をふさぐのに慣れるように。徐々にラインをあげていくことでアーセナルを自陣側に追い詰めていく。
追いつきたいアーセナルは後半にアップテンポな展開に誘導。縦に速い攻撃を使いつつ、ハイプレスに出ることでフラムに落ち着く隙を与えない。アーセナルのプレー精度も高くなかったので一方的に押し込む!というわけではなかったけども、左サイドを中心としたスペースメイクどうするねん問題は少なくともごまかせた感があった。
アーセナルはセットプレーでサリバの2試合連続ゴールを生み出して同点に。終盤は押しこみながら勝ち越しゴールを狙う局面にフォーカスする。
左サイドに登場したマルティネッリはその点で決め手になる可能性があった。交代で入ったウィルソンは明らかに下がってWG相手に守備をするという役割とスペックがミスマッチ。ここのマッチアップはアーセナルが明確に優位を握る。
そのマルティネッリのクロスからサカが飛び込んでアーセナルは勝ち越しゴールを決めたかに思われたが、これはオフサイドで認められず。首の皮一枚つながったフラムはクエンカを中央に入れて純粋な5バックに移行し、サイドを手当てする。
最後の一手が届かなかったアーセナル。リバプールとの勝ち点を詰める絶好のチャンスを逃すこととなった。
ひとこと
SBの組み合わせに遊びがなくなると余裕がなくなる今年のアーセナルという感じ。ただ、それでもチャンスを少なく抑えられる仕組みになっているのはシティと比べると優秀だなと思う。
試合結果
2024.12.8
プレミアリーグ 第15節
フラム 1-1 アーセナル
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:11‘ ヒメネス
ARS:52’ サリバ
主審:クリス・カヴァナー