前節の再現成功
前節はアーセナルを封じて足止めを喰らわせたエバートン。舞台をロンドンからマージーサイドに移し、同じく上位のチェルシーを封じることができるかを問われる一戦となる。
エバートンはそのアーセナル戦を踏襲するフラットな3センターでチェルシーを迎撃。きっちりとブロック守備を固める。
アーセナル戦とのもっとも大きな違いは天候だろう。フリーキックのボールすら止まってくれない強風が試合開始直後から吹き荒れている。開始直後には風に加えてものすごい豪雨も。これで試合は完全に荒れ模様での開催となった。
当然ボールを持つチェルシーには苦しい展開。一方のエバートンもロングボールに関しては風下。安易に押し流されるキックを蹴るわけにはいかない。
その分、エバートンはプレスで応戦。3-2-5でのポゼッションを行うチェルシーを中盤で封殺し、ショートカウンターからファウルを奪ってセットプレーでチャンスを作っていく。
前半の中盤以降は押し下げる形を作ることができていたチェルシーだったが、エバートンのリトリートでのブロック構築も間に合っている。そんなチェルシーの光となっていたのは右サイドのネト。彼の抜け出しからのチャンスメイクはエバートンの守備ブロックに刺さりそうな雰囲気はあった。
しかしながら、それ以外の打開のルートが見つからないチェルシー。即時奪回も刺さらず、自作自演のピンチを招きながらのファインセーブを見せたピックフォードの壁にも阻まれ、前半は得点を決めることができなかった。
序盤ほど荒天ではなくなったが、依然として風は強い状況が続いていたこの試合。後半に風上に立つことができたエバートンは少しずつロングボールを増やしていく。エンジアイのチャンスメイクからのハリソンの決定機はサンチェスのセーブで防がれるが、後半はエバートンが前半以上に攻め筋を作っていく。
一方のチェルシーはきっちり押し込みながら勝負。オープンさを志向するエバートンに対して、ライン間のパーマーからの加速でブロック守備を切り崩しにかかる。
押し込まれるエバートンだったが、リンドストラムの投入で右サイドの馬力を回復。縦に進むルートを開通させることで反撃に出るための手段を確保。チェルシーに対抗する。
しかし、堅実なセーブを続ける両チームのGKの牙城を最後まで崩すことはできず。試合はスコアレスドローで幕を閉じることとなった。
ひとこと
エバートン、前節の完全再現完了。再びロンドン勢をシャットアウトしてみせた。
試合結果
2024.12.22
プレミアリーグ 第17節
エバートン 0-0 チェルシー
グディソン・パーク
主審:クリス・カヴァナー