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「Catch up Premier League」~2025.1.5 プレミアリーグ 第20節 リバプール×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

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ついに引かれたアモリムのベースライン

 追手であるチェルシーとアーセナルは共に引き分け。リバプールはホームに宿敵を迎える一戦で首位固めを狙う。

 序盤に保持で押し込むのはリバプール。ミドルブロックを組むユナイテッドに対して、サイドにボールを付ける形とライン間にボールを差し込む形を使い分けながら勝負を仕掛けていく。

 クローズドに試合を進めたいユナイテッドだが、ライン間の管理はやや甘め。リバプールは中央にパスを差し込むとカウンター気味に攻撃を加速させてアタッカーに仕上げの局面を作る。サイド攻撃においても遅れてボックスに入るガクポが決定機を迎えるなど完全に主導権はリバプールのものだった。

 一方的にペースを握られるユナイテッドだったが、左サイドからほんのりとカウンターを打つと徐々にペースを掌握。まずは非保持でライン間をコンパクトに維持することに成功し、リバプールの保持からの攻略プランの1つを封じる。

 おそらくはこの前半の中盤~後半の途中までの非保持でのコンパクトさはアモリムがベースで持っておきたい守備スタイルなのだろうと思う。ライン間をコンパクトに維持し、1つ外されてもシュートは打たせない陣形をキープ。リバプールの攻撃を徐々にシャットアウトしていく。

 後半もリバプールの狂ったリズムは戻すことができず、非保持でのユナイテッドのコンパクトさが際立つ展開に。右サイドからのパス交換で突破を図るユナイテッドを封じると逆に左サイドから敵陣でのプレータイムを増やしていく。

 すると、先制点を奪ったのはユナイテッド。リサンドロ・マルティネスのボール奪取からのカウンターでショートカウンターを発動。最後は再びリサンドロ・マルティネスがニア天井を抜く強烈なシュートでユナイテッドにリードをもたらす。

 リバプールは1つ1つのプレーの雑さが目立ち、完全にペースはユナイテッドに行きそうな展開。それでもひっくり返すことが出来るのが首位の底力。悪くなりかけた流れを帳消しにしたのはガクポ。切り返しでデ・リフトを置いていき、カバーが間に合う前に鋭いシュートで試合を振りだしに戻す。

 1失点目は味方と連携がうまくいかなかった部分もあったなという感じのデ・リフトだったが、2失点目につながるハンドは擁護しにくいところ。現代においては100%PKと判断される腕の上げ方。マイケル・オリバーはあっという間にOFRを終わらせて判定変更を下した。

 得意の逆転パターンに持ち込んだリバプール。だが、この日のユナイテッドは意地を見せる。生きていたカウンターから左サイドの突破に成功すると、最後はディアロ。アーノルドの背後を取った分、逆サイドのカバーが甘いのを見逃さず、マイナス気味に膨らみながらうまくクロスに飛び込んだ。

 終盤までチャンスがあった両チームだが、共に決め手となる一撃を打ち込むことはできず。試合は見ごたえのあるドローとなった。

ひとこと

 年末年始シリーズで一番見ごたえがあった試合かもしれない。最後のウガルテの繋ぎ、マジでくるっているなと思った。

試合結果

2025.1.5
プレミアリーグ 第20節
リバプール 2-2 マンチェスター・ユナイテッド
アンフィールド
【得点者】
LIV:59′ ガクポ, 70′(PK) サラー
Man Utd:52′ リサンドロ・マルティネス, 80′ ディアロ
主審:マイケル・オリバー

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